開会式次第
東京オリンピックが開幕した。昨日は午後8時から深夜0時を超えるまで、開会式が行われた。あまりに面白くて、最初から最後まで観てしまった。無観客という不思議なムードの中、次々とセレモニーが進んだ。
・「看護師ボクサー」津端ありさ氏のパフォーマンス
・MISIAの「君が代」独唱と国旗掲揚
・森山未來がコロナ犠牲者に舞踊を披露
・コロナ禍で亡くなったすべての人に対し黙とう
・江戸時代の火消しのパフォーマンスと木の輪
・『ドラゴンクエスト』など日本を代表するゲーム音楽にのせて205ヵ国の選手入場
・1824台のドローンが上空で球体を作る
・橋本聖子会長の涙の挨拶、
・天皇陛下の開会宣言
・ピクトグラムをユーモラスに実演
・劇団ひとり、市川海老蔵、上原ひろみらのパフォーマンス
・聖火リレーは野村忠宏、吉田沙保里に始まり長嶋茂雄、王貞治、松井秀喜らがつなげ、最後は大坂なおみが聖火台点火
賛否の綱引きは最後まで続く
翌日(本日)の新聞は賛否の切り口が紙により様々であった。私がさっと目を通した範囲では、読売・北國は賛同、好意的。毎日・北陸中日は開催の意義を問う懐疑的スタンス。異例の無観客開催についても、前者は、だからこそ見えてくるものがあるとするのに対し、後者は、そこに意味はあるのか、と追究する。この綱引きは五輪終了まで止むまい。大会が熱狂と感動の波に包まれれば前者が勢いを増し、感染拡大の事態になれば後者がここぞと攻勢に転ずるだろう。
メディアの出番
私は思う。とにかく五輪は始まったのだ。賛否はあれど、始まった以上、日本中、世界中でこの大会を支えなければならない。ほとんどが無観客ならば、これからはメディアの出番だ。テレビの出番だ。計算し尽した開会式の構成は、テレビのカメラアングルの完璧さと相まって見応え十分であった。これを毎日、各競技でやってもらいたい。試合の臨場感は当然のこと、その経緯、サイドストーリーもてんこ盛りにして、無観客だからこそ創造し得る新しいスポーツ観戦の在り方を提示してもらいたい。特に、開催否定派のマスコミやメディアに要請する。これからはメディアの出番だ。