陽性反応の社員1名は周囲の社員でカバー
7月29日に当社の社員一名にコロナの陽性反応が出た。彼は非常に優秀で真面目な社員であり、2週間程度会社を休まなければならないのは会社にとってかなりの痛手であった。幸いにして無自覚無症状、自宅療養で良く、いたって元気だ。保健所の調査の結果、これまた幸いにして会社内に濃厚接触者は出なかった。とりあえずは彼一人でとどまったので何とか他の者で穴はカバーできそうだった。
在宅勤務の可能性
ん?だが本人が元気ならば、在宅でできる仕事はバリバリやってもらえばいいではないか、と思いつく。そこで電算部長に聞く。(私)会社のパソコンを家に持ち込めば、在宅で伝票打ったり、データ管理したりできない?…(部長)全然大丈夫です。
(私)でもWifi環境整ってないとダメか。…(部長)インターネットさえあればできますし、最悪会社の携帯をテザリングで接続すればできます。
在宅勤務の実験
で、パソコン届けて仕事をやらせてみる。(自宅療養社員)おお、おお、できます。普段やってる仕事はほぼほぼなんでもできます。できないのは実際に商品を触ったり運んだりすることぐらいです、との感想だった。
働き方改革の好機
会社内でも一番仕事量が多い彼が陽性になったことをむしろ働き方改革の好機としたい。我が社は休市日でも出社せざるを得ない社員が多く、長時間労働、長時間拘束が問題になっているのだ。社員の健康管理、メンタル管理でも働き方改革を進めることは人材確保の面でも非常に重要なのである。
災い転じて
私もいい年で、卸売市場の古い体質に染まっていたようだ。在宅で何でもやれっだろ、と気づくのに数日かかってしまった。彼に電話した。「もっともっと、在宅でできることを見つけて増やしてくれ。たとえコロナでなくても、これから1週間に1日くらいは在宅勤務の日を設ければ、少しは労務環境が改善される。会社内でも一番忙しい君がその先鞭となってくれれば、誰だってできるということになる」。災い転じて福となす。遅れていた卸売市場業界だが、なんとか歩を進めたい。