市場と連休
本日14日から16日までは中央卸売市場の休市日である。いわゆるお盆休みにあたる。卸売市場の休市は祝日の関係でまれに連休があるものの、基本的には土曜日は営業で連休はなし、特に年間で3連休以上になるのは年末年始とこのお盆休みだけである。ゴールデンウイークといえども3連休は回避する。これは生鮮食料品ならではの配慮だ。青果物、水産物など、生鮮食料品は品質の劣下が早いため、人々に安全な品物を提供するためにも連休は極力回避するのが基本姿勢である。
休日対応
そういうわけで年に2度しかない貴重な3連休であるが、社員の多くは数時間ながらも現場に出てきたりする。市場全体は休市だが、鮮度の高いものがどうしても必要という顧客の声に応えるため、産地に特別に要請して荷物を出してもらうことがあるからだ。これを〝休市対応〟という。たとえ早朝数時間だけの出社とはいえ、休日が仕事でえぐられてしまうのは忍びないので、私としては、チーム内で当番制にしたり、在宅でのリモート業務に切り替えたりしてなんとか社員の休暇時間を確保してもらいたいと思う。だが、一足飛びには改善できてないのが現状だ。
真面目な社員に報いたい
私自身は正直仕事はなかったが、社員が何人も出てきているだろうと思い、朝方4時30分に現場を回ってみた。仲卸業者の方が人数は多いが、わが社の社員も少なからず現場で動いていた。皆、勤勉である。この業界は、人間の真面目さに支えられていると痛感する。けなげで真面目な人たちばかりだからこそ、もっと収益性を高めて、働く皆に報酬面で還元できるような体制にしなければ申し訳ないと思う。