仮面ライダー生誕50周年企画
金沢21世紀美術館で8/5~9/5に開催されている「仮面ライダー プレミアムアート展」に行ってきた。仮面ライダー生誕50周年記念の企画である。
石ノ森章太郎の原画展示
展示会では1971年の1号ライダーから現在放映中の仮面ライダーセイバーまでのパネル、スチール写真、等身大フィギュアなどが陳列され、特に1号ライダーにおいては原作者石ノ森章太郎が「ぼくらマガジン」に掲載した原作原画が多数展示されていた。
仮面ライダーにはまった時代
私は仮面ライダーど真ん中世代である。ライダーでも特に1号、2号、V3の三代は特別な存在だ。当時、番組のヒットによって「カルビー仮面ライダースナック」の仮面ライダーカードが爆発的に人気を得た。私もせっせと1個20円の商品を買ってカードを集めた口だ。この世代は、幼稚園時代にウルトラマンが始まり、小学低学年時に仮面ライダー、その後にマジンガーZなどが続いた時代だ。ゴレンジャーの開始になると自身も中学生になり、そろそろ特撮ヒーローモノは卒業の頃合いになる。
3年、30年、3年、、、
この展示会を見て改めて驚いた。私がはまりにはまった1号、2号、V3の放映時期が、なんと3年足らず(1971年4月~1974年2月)だったのだ。現在まで50年続くライダーの歴史だが、私にとってはこの初期3人が80%の感慨を占める。その後は長らく無関心時代が続き、なんと30年後、結婚して息子が生まれ、息子が3歳くらいになって親子で見始めるようになったのが仮面ライダー555(ファイズ)だった。いわゆる平成仮面ライダーシリーズである。平成シリーズは、人気男優の登竜門的存在になり、子供よりも若い女性が注目する番組になっていた。脂ぎった藤岡弘ではなく、水嶋ヒロ、佐藤健、菅田将暉らがスマートにアクションをこなす世界になったのだ。息子とともに3年ほど観て、息子のライダー卒業とともにまた10年以上観なくなった。そして、今や令和ライダー時代。はでなピンク色に塗り固め、全身におもちゃをぶら下げているようなライダーが今も毎年登場している。
永遠の仮面ライダー
仮面ライダーはどこに行くのか。毎週日曜朝のシリーズは、将来、孫が生まれて同居するような事態におならない限り、見ることはもうないだろう。楽しみなのは、庵野秀明が監督し、来年封切りとなる「シン・仮面ライダー」だ。不思議なもので、小学3年生から3年間見続けたライダーの世界ならば、還暦が間近の今となっても強く惹かれる。一生の最後を飾る、鬼カッコいいスーパーヒーローをぜひ観せてもらいたい。