イオンモール白山を歩く

開業して1ヶ月

 石川県白山市横江町にオープンした「イオンモール白山」が開業1か月を迎えた。本日、妻と長男を伴い、初めてゆっくり見て回った。7月19日の開業日に行ったものの、あまりの人出に〝危機感〟を感じ(半笑)、青果物が販売されるスーパーマーケット部分だけちょこっと覗いて帰ったのだ。本日は平日で市場は休市、まん延防止措置中とあって、人出は少ないと判断した次第。読みは当たって、かなりゆったりと歩き回れた印象だ。

モール概要

 この商業施設は3階層で、敷地面積5万3千坪、延床面積3万3000坪、総賃貸面積2万2000坪。その中に北陸最大級の203のテナントが入る。駐車場は約3800台収容可能で広大だ。イオンはかほく市と小松市にもショッピングモールがあるため、すみ分けが心配されるものの、近くにあったイオン御経塚店を今年3月に閉店し、3モールが共存できるように配慮している。

グランシェフズキッチンに注目

 私的には、注目は「Grand
Chef’sKitchen(グランシェフズキッチン)」である。世界に名立たる(とはちょっと大袈裟な表現だが…)超有名シェフ(これもちょい大袈裟)5名が1階のエリア内に店舗を構え、ランチメニューでは2000円と3500円の2種類ずつ用意し、来訪者をもてなす。料理の鉄人・坂井宏行氏が「イル・ド・レ」(フレンチ)を、奥田政行氏が「イル・ケェッチャーノ」(イタリアン)を、笠原将弘氏が「らはさか」(和食)を、魏賢耀氏が「菜香樓」(中華)を、辻口博啓氏が「カフェ
ドゥ アッシュ」(スイーツ)をプロデュースする。これら料理店を核として立ち上がった「78美食倶楽部」は、白山と金沢をサン・セバスチャンのような食文化香る街にする壮大なプロジェクトだ。当社はそれのメンバー企業に名を連ねさせていただいている。

グルメゾーン多し!

 レストラン街はここだけではない。2階にも3階にもある。全部でいったい何十店あるのだろうか。廉価な大衆向け飲食店から一流高級店まで網羅されている印象だ。同じ1階に地元金沢の人気レストラン6店が集まってのFOOD
HALL LOKU(フードホール・ロク)」、2階にはバラエティ豊かな14店舗が揃う「FOOD
STREET」、3階には客席約1000席を備えるフードコート「FOOD FOREST」がある。

遊び場ももりだくさん

 1階には書店とカフェがミックスした業態「TSUTAYA
BOOKSTORE」があり、スターバックスコーヒーの飲料を飲みながら本を読める。3階にはカプコンが運営する体験型アミューズメント施設「MIRAINO」があり、子どもから大人まで楽しめるようになっている。同じく3階には10のスクリーンを備えた「イオンシネマ」もある。

衣食住用品が充実

 1階は、9月にオープンだが、ユニクロとジーユーが大きな面積を占有する。ハミルトンエッセンス、GARN、イェッカヴェッカトミーヒルフィガーやチャオパニックティピー、ベイフロー、フライングタイガーコペンハーゲンといった店は当地域では初出店だそうだ。また、近年、イオンモールによく出店のあるYogiboがここにも店を構え、実際に手に取りながら商品を見られるので人気が出るだろう。

セルフレジシステム

 従来のスーパーマーケット部門でも斬新な取り組みが。「どこでもレジゴー」という、スマホをカートに付けて、食品売場で自分でバーコードをスキャンするセルフレジシステムを県内初導入した。“レジ待ちしない”お手軽感が売りだ。また、店内のカメラ映像をAIが分析し、迷っている客を感知して従業員に通知してれるのだそうだ。

ブランド品あり、廉価品ありで誰にでも面白いパーク

 広大な中にも買い物・遊び場・食べるところが網羅されており、老若男女だれでも楽しめる内容になっている。高級ブランド品はむしろ少な目で、廉価ながらも珍しいものを売る店が目について楽しかった。