新潟市中央卸売市場へ行く

新潟出張

 今日、仕事で新潟市場まで行ってきた。久しぶりの出張だ。今は金沢市場にクラスターが出ている現状であり、遠出は遠慮した方がよいかとも思ったが、先方は快く受け入れてくださった。

市場の相違点

 中央卸売市場は全国に配置されている。どこでも似たようなものとも言えるし、市場によって随分違うとも言える。そこで働く卸売会社も、全国どこでも似たような働きぶりとも言えるし、かなり中身に差があるとも言える。新潟の市場を歩いて改めてそう思った。新潟が金沢よりも優れている点は多々ある。

広い面積

 新潟は敷地面積が広大だ。市場敷地の中に卸売会社の子会社、仲卸の子会社、工場、小売店の惣菜センター、一般市民への販売施設などがそろっている。売場そのものも広い。卸売市場は物を動かすところだから、〝広さは力〟だ。今金沢市場は再整備計画において現状面積をさらに縮小する方向だ。私は新潟のこの広さがうらやましい。

産地背景の違い

 取り扱っている青果物の産地背景がかなり違う。新潟は産地市場なので、新潟産の農産物が目立つのは当然のことだ。特に野菜では茶豆の特産地であり、5キロ袋など産地ならではの規格も面白い。また、新潟には食用花をバクバク食べる食文化があり、「かきのもと」という紫の食用花が大量にあるのはびっくりした。

市場間協力

 金沢と新潟は北陸の括りで一緒にされる時もあるが、地元の人間からすれば風土も文化もまったく違う。電車であろうが車であろうが行き来するには3時間以上かかり、金沢人からすれば、新潟より東京の方が移動時間が少なく近い気がする。だから普段の商売でもそれほど交流がないのが実態だ。しかし、これからの卸売市場はもっと市場間協力というものを進めるべきかもしれない。そこには今まで知らなかった世界が少なからずあるからだ。