■週の概況 第40週 9/27(月)~ 10/2(土)
【全体】
産地背景的には夏秋産地と秋冬産地がかぶって出てくる時期である。モガキが続いていた品目は出荷量の回復を見せ落ち着き、野菜の高値感はだいぶ解消されてきた。白菜、レタス、菜類は増量して下げ、キュウリやナスはさらに軟調に、馬鈴薯は高値疲れといずれも弱含みの展開となる見込みだ。連休が明けて消費も一服。今後しばらくは下げ相場が続くことを想定して店頭展開を考える必要がある。
一方、秋の季節感を強く打ち出せる食材は引き合い強く動きは好調だ。特にきのこ類は活発で、定番品に加えいわゆる〝雑ごけ〟と呼ばれる自然モノも出てくる。国内産の松茸は豊作で例年より安値。この週、地元石川県がどれだけ出るか注目だ。石川県産の大根もこの週から始まる。
果実は夏果実が終盤になり主役はみかん、柿、りんごに移る。みかんは極早生が増量し、りんごはつがる系から早生ふじや秋映がメインとなる。それぞれ秋果実の作況は例年並みと思われる。
【野菜】
葉茎洋菜類では、レタスが長野産、茨城産より安定した入荷となり価格は下がる。ブロッコリーは北海道産をメインに石川県内JAから数量の増加が見込まれる。白菜やねぎ、菜類についてもメイン産地が増量し価格は下げに向かう。きのこ類は、しいたけ、しめじ等は安定しており、前年並みの価格が予想される。松茸は豊作で、国産は気候が暖かいため虫害が頻発するかもしれない。
果菜類では、胡瓜や茄子は安定した入荷で価格は下がる見込みだ。反対に、トマトは入荷減少から、前年より高い値動きとなるだろう。ピーマンは長野、北海道産が減少し、週後半より高知産の入荷がスタートする。
根菜類では、大根は週後半から県内JA物がスタートする。生育も順調で例年並みの入荷が予想される。ごぼうは青森産から潤沢な数量が期待できる。れんこん、甘藷は県内産主体に安定して入荷する。馬鈴薯、玉葱については不作傾向が続き、前年と比較して高値推移が続く。季節商材では北海道産の百合根が小玉ながらも順調な入荷が見込む。
【果実】
国内果実では、福岡産の極早生に加え佐賀産の入荷。前進出荷から数量も多く売場の拡大が期待できる。りんごは青森産より早生ふじ、ときに加え、長野産の秋映がスタートする。柿は和歌山より刀根早生を主体に潤沢な入荷が見込まれる。石川アールスは小玉傾向ながらも安定した入荷だが、北海道産メロンは端境期の為、数量の落ち込みを見せる。ぶどう類では、巨峰は長野産を連日入荷するが、稲刈り等農作業の為、数量にばらつきが出る。ルビーロマンは9月いっぱいで終了となる。季節商材では、栗が県内産を中心に安定した入荷を見込まむ。
国外果実では、キウイフルーツはゴールド系が続くが、大玉と小玉サイズは減少し、中玉メインとなるだろう。その他の品目については安定した入荷となり、価格も保合で推移する。