青果物の週間情報 【2021-W41】

■週の概況 第41週 10/4(月)~ 10/9(土)

【全体】

 秋深しながら気温が高く、今はやや青果物を売りづらい時期。まん延防止が解除されたが、人々の動きが戻るのはもう少し先だろう。
 野菜は夏秋作から秋冬作への産地切り替えが進み、全体的には潤沢安値傾向に向かう。〝野菜が高い〟のは完全に過去のものとなり、流通側としては一刻も早く消費者のイメージを刷新する働きかけが必要だ。大根は金沢産が始まり順調。厳しいのは人参で、太物中心でだぶつき感がある。季節の松茸は前週一時期は豊作だったがこの週は少なそう。前週非常に好調だった甘藷・レンコンは一旦は行きわたった感がありこの週は一服か。出方の鈍かったトマトは次第に増量を見せる。
 果実は極早生がメインながら味乗りが今一つでややだぶつき気味。柿は順調に入荷する。りんごは早生の本格化の時期ながら長野県産はやや不作傾向のようだ。

【野菜】

 葉茎洋菜類では、ブロッコリーは県内産主体に安定した入荷が見込まれる。レタスは潤沢な数量から価格は下げに向かう。菜類では、ほうれん草、小松菜はメイン産地の増加に伴い前年を下回る価格推移が予想される。鍋物商材であるねぎは潤沢な入荷。白菜は順調な入荷から価格は下がるだろう。きのこ類は概ね安定した入荷が見込まれる。
 果菜類では、胡瓜はピークを迎え上旬までは安定した数量が見込まれる。茄子、トマトは順調な入荷から価格は下がるだろう。南瓜は北海道産から安定した入荷が見込まれる。
 根菜類では、おでん等ホットメニューの提案が増加し、使用頻度の高まる時期だ。大根は石川産、北海道産、青森産の入荷。先週よりスタートした県内産については平年並みの数量が見込まれる。かぶはピークに差しかかり数量増、値ごろ感も出始め売場の拡大が期待できる。人参は、北海道産が前年より早い切り上がりから、終盤へと向かう。れんこん、甘藷は県内産を主体に順調な入荷が見込まれる。里芋は各産地から安定した数量となり拡販が可能だ。

【果実】

 国内果実では、みかんは福岡産、佐賀産より大玉を中心に潤沢な入荷となる。柿は和歌山産中心に安定した数量から価格は下がるだろう。林檎は青森産、長野産に加え、県内産の秋星がスタートする。栗は県内産を主体に安定した入荷となるだろう。山形より洋梨の入荷。巨峰、シャインマスカット、いちじくは減少傾向となり、国内果実のラインナップは秋冬果実へとシフトする。
 国外果実では、アメリカ産のザクロが入荷中で、前年並みの数量が見込まれる。マンゴーは、翌週以降にオーストラリア産のピーチマンゴーがスタート。こちらは前年より早い入荷だ。その他の品目については、安定した入荷が見込まれる。