二刀流が大リーグで大活躍
エンゼルス大谷翔平のシーズンが終わった。打者としては46本塁打、100打点、26盗塁。投手としては9勝2敗。ホームラン王には2本届かず。二ケタ勝利も逃したとあって、二刀流全開にあと一歩という印象はあるものの、話題独占の物凄い活躍であった。エンゼルスは今一つ弱小のチームで投手大谷は打線の援護が少なく、打者大谷は敬遠されることが多かった。よって、〝れば・たら〟にはなるが、もし強豪チームにいたならば、軽く二ケタ勝利、本塁打王に届いていたように思う。
MVP有力候補
11月に決まるMVPの有力候補にもなっている。彼は優勝争いとは無縁の存在ながら、これだけのパフォーマンスのできる選手が他にいるわけもない。別格、唯一無二の存在であり、平らかに選手を並べて比べれば、MVPは大谷以外にあり得ないと思う。
二刀流はこれから増える!?
さて、ここで考える。大谷翔平はベーブルース以来の存在で現代では唯一無二の二刀流の選手である。投走打どれをとっても超一流。だが、もうこんな選手は二度と現れない。不世出のプレイヤーである!!…とは限らない。むしろこれから二刀流は増えるだろう、と予測する人がいた。メンタルトレーナーの飯山晄郎氏だ。以下は飯山さんのメールマガジンから無断転載(w)。
飯山晄郎氏のメールマガジンより
「元々みんな子どものころからバッターもピッチャーもやっていて、野球はそういうものではないかな。子どものころも、今も、これからもそうやっていきたいです」
これが大谷選手のスタンダードなんですね。
盗塁に関しても、投手なんだから無理しなくてもと思いますが、走れるときに走るということ。これが普通なんですね。
こうやって「これが常識なんだ」と思っていたことが覆されて、また一つ常識の枠が外れました。
これから二刀流を志す選手が増えてくると思います。
常識の枠は「思い込みの枠」なんですね。
常識の壁
なるほどこれはあり得る話である。突出した活躍を見せる存在が現れると、人々は〝この人は特別〟と切り離そうとするが、実は先駆者に過ぎず、その後のニュースタンダードの走りになる。できないと思われていたのは前時代の常識であって、常識は人が勝手に築いた思い込みに過ぎない。壁が崩れれば常識は過去の遺物になる。陸上100m走で日本人が一人が10秒を切れば、バタバタと続く者が現れたのも同じ。不世出の大棋士・羽生善治の記録は今、藤井聡太に次々と破られている。
未来の大谷、そして続く存在
大谷には来年以降、ますまずの大活躍を期待し、本塁打王、サイヤング賞の両方を取ってもらいたい。そして、日本プロ野球人に、第二第三の二刀流選手が誕生してもらいたい。