今回の衆院選への個人的意味合い

衆議院議員選挙公示

 本日19日、衆議院議員選挙が公示された。31日投開票に向けての超短期決戦の幕開けだ。全国的な意味合いとしては、岸田文雄総裁となった自民党政権の元、与党が過半数(233議席)を獲得するのか、はたまた野党連合が巻き返すのかが焦点である。地方的には、金沢(石川1区)においては、馳浩の知事選出馬による衆院選不出馬という事態を受けての新人4氏の争い、能登(石川3区)においては自民対立憲民主の大激戦の行方が注目だ。そして個人的な意味合いとしては、千葉13区で自民党から出馬した松本尚君だ。

①全国的な意味合い

 日本経済と社会のあり方の抜本的立て直しを望む。コロナの終息と経済復興の実現、中国や北朝鮮に対する安全保障など、危機的かつ喫緊の課題は山積している。近年の自民党政権に不満は数々あれど、野党には国を任せるだけのポリシーと行動力を感じとることができない。よって岸田新政権による政権運営立て直しを期待する。

②地方的な意味合い

 馳浩氏が出ていれば1区はほぼ無風だった。馳氏不出馬で、岡田直樹が出馬を了承してもこれまた穏やかだった。だが岡田はこれを断り、結果、県外出身者の小森氏卓郎氏が候補となった。東大法学部、米プリンストン大大学院終了、大蔵官僚、金融庁総合政策課帳、石川県総務部長歴人。エリート中のエリートだ。2度ほどちらっとお会いしただけだが、物腰柔らかで人格的にも信頼おけそう。実際、極めて優秀な方だろう。だが、あまりにも無名すぎる。人気がない、というのは評判が悪いという意味ではなく、文字通り無名すぎるがゆえに人気が存在していない段階だ。適当なイメージで投じるのも1票、深く政策を比較して投じるのも1票である。保守王国石川だが、今回ばかりは何やらモワッとしていて行方がしれない。
 2区は立憲民主が候補を立てられず、自民党鉄板の無風と思われる。しかし、公示日になって、山本保彦氏(68歳無所属)が出馬したので驚いた。山本氏はよく中央市場の中を練り歩いている風貌が個性的なおじさんである。経歴には白山市身体障害者団体連合会長、県立農業短大同窓会長とある。

③個人的な意味合い

 千葉13区から立候補した新人・松本尚は私の小中高の同級生、中高6年間はバスケットボール部でともに汗を流した親友といえる存在だ。家も歩いて10分と離れておらず、部活の帰りはいつも一緒に帰った。金沢大学医学部卒。救急医療の専門医となり、千葉北総病院でドクターヘリの立役者となった。東日本大震災では現場の最先端に立ち…といった彼の数々の業績については過去のブログで紹介したのでここでは割愛する。このタイミングで政治家へ転出することは正解だ。今まで彼が培ってきた見識と実行力を世に役立てるには、むしろ政治の道こそふさわしい。ただ、千葉13区を勝ち抜くことはそれほどたやすいことではないそうだ。立憲民主、維新からも候補者が出ており、維新は元鎌ヶ谷市長という実績のある人物。先日の新聞には〝混戦〟とあった。金沢市からは直接的な支援はしてやれないのがもどかしいが、なんとしても勝ち上がってほしい。