自己管理能力と会社経営力

リンクする自己と経営

 自己管理能力と会社経営力とは大きくリンクするものだと思う。生活が破綻している人間に良い経営はできない。何もかもを仕事に注ぎ込んで会社を発展させるスタイルの事業家もいるにはいるが、もしエネルギーの何割かを自分自身に振り向けたら、経営はもっと発展したのではないか。

しごくシンプルな理屈

 自己管理ができるから、他人の管理にも言及できる。それが組織マネジメントにもつながる。しごくシンプルな理屈だ。自己管理の端的な例は健康管理だ。健康管理でよく使われるのはスポーツの趣味だ。そこでも目標をもって個人の競技力を向上させている人間は、経営能力も高いということになる。目標を掲げ、実現に向けて計画し、行動に移す。これは個人でもチームでも企業組織でも同じプロセスになる。繰り返すが、しごくシンプルな理屈だ。

自己ブランディングと企業ブランディング

 スポーツだけでなく、映画・音楽・読書・勉強…様々な習い事でも同じである。自分をどうやって〝ありたい自分〟に近づけていくか。イメージングと分析・計画・行動の繰り返しで自身をブランディングしていく。経営も結果的に自社をどう価値付けていくかの勝負であり、一言でいうと「企業のブランディング」なのである。

一本の円環

 よって、自己管理、家族管理、コミュニティ管理、会社内チーム管理、経営管理はすべて一本のサークル(環)でつながっているものである。偏らず一つ一つを大事にしていくことで全体上昇につながるのではないかと思う。