映画レビュー:「エターナルズ」

ワンコインで鑑賞

 アベンジャーズエンドゲームで一度大団円を迎えたMCU。その次に展開する新フェイズの中心的な存在だろうか。マーベル映画「エターナルズ」を鑑賞した。本日は「映画の日」で1000円。それに金沢市の助成割引券を使ってさらに半額の500円で観ることができた。

〝きつい〟

 感想は一言〝きつい〟。一つ前のマーベル「シャン・チー」はツボにはまったが、エターナルズは私には合わなかった。全地球、全歴史をまたがって繰り広げられる壮大な世界…のはずなのに、ヒーローたちのメンタルはふらつきっぱなしである。やれ誰々が好きだ嫌いだ、誰についてくついてかないと人間臭いこと甚だしい。そのグダグダ感が7000年も続いてるのか。長く生きてるんなら、もう少し分別つけようね。

〝いたい〟

 キャラは〝いたい〟。いつの時代・どこの国でもずっと同じ髪型ってどうなのよ。7000年間ずっと現代人の普通の髪型とメイクだが。コスチュームは原作に忠実かもしらんが、B級感こってりでどっかのコスプレ大会みたい。こうしたキャラの恥ずかしさは、XmenやDC映画にも共通する。きっとこれはアメリカ人の感性なのだ。日本人には「それでいいの?」と思うが、アメリカ人は「これがいいんだ」と感じているに違いない。

〝しょぼい〟

 バトルシーンは〝しょぼい〟。戦場は海辺か草原か森の中で、どっか遠いところで人知れずヤッてる感じだ。技は基本一人に一つで単調。不老不死と聞いたが意外とすぐ死ぬ。メンバー全員がスーパーマン級の能力らしいが、ソーやハルク、マグニートーの方が迫力がある。

〝ナンノコッチャ〟

 しかし、他人のレビューを観ていると思いの外高評価が多い。この映画はマーベルマニアのための映画なのだ。原作のあの伏線があのシーンにちらりと入っていて思わずにんまり…という楽しみ方をする映画で、マニアには相当おいしいご馳走なのだろう。逆に一見さんには〝ナンノコッチャ?〟の違和感の連続の映画ではないかと思う。この先のMCUがちょっと不安になってきた。