希少な業界紙
卸売市場、それも青果物の業界紙は極めて少ない。その稀有な存在の一つが「農経新聞」である。宮澤社長は非常に博識かつフットワークが軽い。何か取材のネタを見つけるとどんな遠方であろうと足を運び自ら取材する。我が社にも幾度も起こしくださった。
富山と農総研の資本提携
数日前に電話をいただいた。「そちら方面に寄りますので、時間ありますか」とおっしゃる。そこで今晩、食事をご一緒することにした。こちら方面に寄る用事とはズバリ、富山中央青果と農業総合研究所との資本提携についての取材だった。機会があれば、これもブログで書こうと思う。この件は今、業界ではちょっとした話題である。我が社にとってはお隣の県なので、余計に注目せざるを得ない。
バラせる話、バラせない話
私にバラせる限り(笑)の内容を宮澤社長は教えてくれた。話は次に全国中央市場青果卸売協会(いわゆる中央市場の卸売会社の協会。略して全国協会)に及んだ。協会の未来のあるべき姿について密談させてもらった。その内容はここではバラせない(笑)。
本業以外のサービス
業界自体はマイナーな世界である。その専門紙である農経新聞も、ただ新聞を発行するだけでは経営が厳しい。だから宮澤社長は新聞発行以外のサービスを次々と提供する。若手社員の研修会や、青果担当者の営業の仕方セミナーなど。青果卸売業という狭くて特殊な世界だけに、それにジャストフィットする講座は一般社会には存在しない。農経新聞はそれならばと、その狭い狭い世界だけに通用するサービスを提供するのだ。狭いが深い道なのである。
電算セミナー
宮澤社長の次なる企画。来年早々に、青果卸売業の電算システムソフトのメーカーを一同に集め、「システム屋から見る市場流通の課題」と題してセミナーを開催するそうだ。なんともマニアックである。受講対象は、各社の経営者というより、各社の電算部員になろう。なんと狭いターゲットか。が、だからこそ面白ものになりそうだ。
ギブ・アンド・テーク
今回は残念ながら私の方から農経新聞受けするネタを提供することはできなかった。世の中の情勢を教えてもらうばかりだった。これではバランスが悪い。ギブ・アンド・テークが長くて良いお付き合いの秘訣だ。我が社自身がもっといろいろな仕掛けをして、新聞社の取材が常に殺到するような会社にならねばならない。