オミクロン株の猛威

第6波襲来、その名はオミクロン

 第5波の沈静化した際、これでコロナ禍は終焉だろう、と正直思った。海外で感染拡大するオミクロン株を横目に、外国人はバカじゃなかろうか、同じことを何度も繰り返してと感じた。甘かった。ここにきて日本は倍々ゲームで感染が増えている。重症化率は低いが、感染スピードが半端ない。この勢いではまたもイベント・会合・外出の自粛、緊急事態宣言に至る。外食産業は再び奈落の底に沈む。業務用野菜はまたピタリと動きを止めるだろう。

想定内か失敗か

 日本は水際対策をかなり徹底して打って来たように見える。その成果か、海外に比べ感染は際めて抑えられてきた。しかしここにきての急拡大。これはある程度予想されたこと、すなわち想定内なのか、それとも防波堤が決壊しての失敗作なのか、その評価を知りたい。水際をやってきたからこそこの程度で済んでおり、第5波までと同様に次第に沈静化するシナリオであるならばよい。もしそうではなく、ダ、ダ、ダメだーという果ての今日なのか。前者ならば騒ぎすぎだが、後者ならばもっと危機感を持たなければならない。市井の人々は重症化が少ないこともあって、どこか他人ごとだ。

受験シーズンとの絡み

 うちの次男は大学受験である。もう数日で共通テストが始まる。感染の可能性は当然心配だ。本人が感染すればその時点で受験はパーか?濃厚接触者の場合は?学力というピュアな物差し以外の邪魔者のせいで心が平穏でいられないのはなんとも可哀想だ。

順応性の賜物か、人間らしさの消失か

 今の若者達は、暗鬱な時代に生まれてきてしまったなぁと思っていないだろうか。もう2年にわたってマスクで顔を半分隠す生活を強いられ、それを当たり前のことと平然と受け止めるようになったことを人間の順応性と肯定的に評価すべきか、それとも人間性の消失と否定的に嘆くべきか、一度落ち着いて考えてみたい今日この頃である。