■週の概況 第7週 2/14(月)~ 2/19(土)
【全体】
大雪の影響は、北海道産の物流の大きな乱れに現れた。特に代替の効かない玉葱の更なる品薄・高騰がこの週も後を引きそうだ。また、全国的に冷え込みがきつく、露地野菜を中心に数量の伸び悩みが見られる。この傾向は葉物にてきめんで、白菜、レタス等の結球野菜の数量減・相場上昇につながると思われる。青果売り場では春商材を前面に出したい時季だが、寒さで需要がついてこず、豆類などの消費は鈍いようだ。
果実も全体的に数量は少なめで、単価は例年より高めの品目が目立つ。その筆頭はイチゴだが、徐々に増量となり値段は落ち着いてくると思われる。柑橘類は種類豊富で食味も良好だが、基調としてやはり高値感が漂う。
まん延防止措置の中で飲食店は苦境に立たされており、消費は全般で不振気味だ。すなわち数量は少なく引き合いも弱いというダブルパンチにさらされており、厳しい販売環境に耐えなければいけない週となりそうだ。
【野菜】
葉茎洋菜類では、レタスは茨城産のスタートで数量が安定するまでは、高値推移が続く見込みだ。ただしキャベツは週頭に価格を下げ、やや低空飛行で週を過ごすことになりそう。白菜は数量の減少から単価上昇の見込み。アスパラは潤沢な入荷が予想される。
果菜類では、胡瓜は天候不良の影響から入荷にばらつきが出るだろう。茄子は産地での生産量が少なく、相場は強含みの見込み。トマトは前年を下回る入荷が続き、価格の底上げが予想される。キセラインゲンは数量少なく、価格は上がる気配だ。春菊やみつばは需要も落ち着き、安定した入荷から弱含みの展開となるだろう。
根菜類では、人参は愛知産、県内産より安定した入荷となるが、愛知産は下旬にかけ減少が予想される。馬鈴薯は北海道産が降雪の影響により輸送が乱れている。玉葱も輸送の混乱から産地の出回りが少なく、価格がもう一段上昇する見込みである。長芋の価格は下げに向かい、前年を下回る値動きとなる。
【果実】
国内果実では、苺は愛知産をはじめメイン産地では2番果がピークを迎え潤沢となり、価格は下がる見込みだ。みかんは徳島産の入荷で前年より少ない量の中、高値推移が予想される。デコポンは相場が上昇するも、昨年より安値レベルを維持する。キウイフルーツは各産地半作に近い不作傾向であり、品薄から価格レベルは高い。季節商材では、愛媛産のせとかや甘平の入荷がある。
国外果実では、バナナは海外での需要が高まって日本向けの入荷が不安定な環境で、数量は前年を下回る見込みだ。アボガドも海外需要の高まりと冷害による不作傾向が相まって、単価高推移が続くだろう。