青果物の週間情報 【2022-W14】

■週の概況 第14週 4/4(月)~ 4/9(土)

【全体】

 新年度。まん防が明け、暖かい晴天が続き、桜が開花した。この週は行楽日和だろう。世の中の経済活動は完全回復にはほど遠いが、人々の心がリフレッシュし、動きが活発化することは確実だ。一般野菜では特に果菜類に引き合いが出てくる。サラダ商材を中心に順調に増量する見通しながらも、消費も活発化するため、胡瓜などいわゆる〝安もがき〟に入っている。今まで安かったものは底上げし、高かったものは反落するといった、品目によって上げ下げがまちまちとなる週になりそうである。
 時を同じくして、季節物がどんどん出てきた。春の食材は寒さで出遅れていたが、この週は一気に増量することが見込まれる。特に注目は筍で、県外産は盛りとなり、週の後半には地物(小松産)も出てくる予定だ。こごみを中心とする能登の山菜類、金沢市の胡瓜・太胡瓜も増量となる。この週は思い切り「春」と「地物」を前面に打ち出したい。

【野菜】

 葉茎洋菜類では、レタスは主要産地の増加により価格は下げに向かう。キャベツ・白菜は増量し前年並みの入荷が見込まれる。葱は安定した数量で前年より安い。菜類では、小松菜は増加が見込まれる。アスパラはメキシコ産が減少する。
 果菜類では、胡瓜は低温の影響から数量は落ち込み強含み予想の中、県内産JAの入荷がスタートする。茄子は前年より安値推移となる。トマトは小玉中心の入荷で数量は伸び切らない模様。ピーマンは順調な入荷から価格はもう一段下げに向かう。JA金沢市より太胡瓜が出てくる。
 根菜類では、大根は潤沢な入荷で単価は下がるが、前年より高値推移が続く。反対に、牛蒡は前年より安値である。甘藷は県内産を中心に前年を上回る数量が見込まれる。馬鈴薯は各産地で減少傾向で価格は上げに向かう。筍は各産地で増加が見込まれ、県内産地がスタートする予定だ。

【果実】

 国内果実では、苺は入荷のピークは落ち着いたが安定した数量は入荷できる。晩柑類ではデコポンは長崎産の作型が切り替わり、愛知産がスタートするが価格は前年と比較して高値となる見込み。メロン類では、熊本産の端境と茨城産の出遅れから全体量は少なく、引き続き高値が続く。季節商材では、長崎産の枇杷、沖縄産のパイナップルを入荷。
 国外果実では、バナナは船舶の遅延から不安定な入荷となり高値推移となる見込み。キウイフルーツは週前半にニュージーランド産のゴールド品種がスタートsるする。マンゴーはタイ産に加えメキシコ産の入荷が始まる。