平和と幸せと繁栄は予め与えられている

PHP友の会の動画を観る

 金沢PHP経営者友の会の総会に出席した。会の終盤、PHP友の会のホームページがリニューアルされたことが紹介された。動画もたくさん収録されていて、一つ皆で視聴してみようとなった。動画はPHP理念経営研究センターの川上恒雄氏の講話だった。

すでに与えられている

 講話の中に次のようなコメントがあった。「PHPとは〝Peace and Happiness through Prosperity〟の頭文字です。松下幸之助は〝繁栄による平和と幸福〟と提唱しました。ただし、それは無からすべてを生み出すのとは違う思想があったようです。平和、幸福、繁栄はすでに与えられているのである、または手を差し伸べればすぐ手の届くところにあるのである、したがって何も難しいことをする必要はない、素直に物事を見つめ、やるべきことを素直に実行すれば、PとHとPは必然的に得られるものなのです」

自転車を漕ぐように

 翻って自分を見れば、なるほどそうだ。世の中には戦争で苦しんでいる人々が数多くいるのが現実である。自分に平和と幸福と繁栄が全然ないと言ったらばちが当たる(微妙な部分もあるにはあるが)。これは私が無から生み出したわけではない。それどころか9割以上は先人が築いてくれたもので、私はそれにただ乗っかってきただけなのである。これを維持して次代(例えば息子ら)に託すとすれば、少なくとも現状を維持して渡すのは義務であると思うし、できれば少しでも大きな雪だるまにして返したい。自転車を漕ぐように動き続ければ同じスピードは維持できるし、足に力を込めて強く漕ぎ続ければあるいはスピードを増すことができるかもしれない。

肩の力を抜いて

 すでに先人が築いてくれた平和と幸福と繁栄を受け継ぎ、守り育てることが私の責務ならば、悲壮感を持って人生を泳ぐ覚悟は要らないのである。頑張るなということではないが、もう少し人の人生は肩の力を抜いていいものなのかもしれない。