社会保険労務士・山田事務所の劫友会
本日、午後4時より「劫友会(こうゆうかい)」が開催された。この会は「社会保険労務士 山田事務所」の、故・山田浩三(やまだこうぞう)先生が作られた会である。先生がお世話された企業の経営者を会員とし、有識者の講演、優良企業見学などを通じて企業経営に役立つ勉強をする。総会は年に一度開催され、金沢の文化に触れることも重要であるとしてこの日ばかりは料亭「金城楼」に集い、金沢芸妓を招いての宴を催す。コロナ禍で昨年・一昨年は中止となり、本日は3年ぶりの総会開催であった。
社会保険労務士・三井敏彦先生
山田先生が他界されてからは、その弟子にあたる三井敏彦氏が山田事務所を継いだ。三井先生も極めて優秀かつ人徳豊かな方であり、我が社も常日頃から本当に親身にご指導いただいている。三井先生の実力で顧客も増加し、本当なら「山田事務所」から独立し「三井事務所」としてよいところであるが、三井先生の先代に対する敬意の深さ故だろう、「山田事務所」のまま続けておられる。そこがまた奥ゆかしい。私を含め、先代からおつきあいの企業も三井先生を心から尊敬している次第だ。
乗地社長のご講演
さて、第一部は会の収支報告がなされ、第二部は講演会であった。今回は大生食品工業株式会社の乗地茂勝社長が「50周年を目指して!」と題して1時間のお話を拝聴した。乗地社長の20年間の経営は苦難の連続だ。先代より事業継承を受けた直後にその先代が亡くなってしまう。その際の取引銀行の態度が非常に厳しいもので、新社長とはなんと足もとの危ういものかを痛感された。「事業継承は信用ゼロからのスタートだ」。社員の反対を押し切っての社屋移転、残業制度の整備、評価制度の導入、大手食品メーカーに負けない事業づくり…など非常に精力的に動かれてきた。最近会社内に組織された労組にも誠意をもって対応していきたい旨述べられた。多方面にわたって大変勉強になる講演会であった。
芸妓を招いての宴
講演会後の宴席では東山茶屋街の芸妓 小千代さん、福太郎さん、唐子さんを招き、笛、唄、舞が披露され、お座敷遊びも体験した。コロナで芸妓も苦しい数年を送ったが、世の中にようやく人の動きが戻ってきている。これからは宴席も増えて、芸妓さんらもまた忙しくなるだろう。金沢が誇る伝統文化の担い手として、今後ますますの活躍を期待したい。
劫友会再開に感謝
劫友会は良い会だ。規模や見栄でなく、あくまで中身だけを重視するとこういう素晴らしい会になる。三井先生がこうしてまた会を再開して下さったことに深く感謝申し上げたい。