マスクの新しい基本方針
政府が、新型コロナウイルスの基本的対処方針で、マスク着用の基準をゆるやかに変更した。例えば、学校における体育の授業では、室内、屋外にかかわらず、マスクはつけなくてもよくなった。休み時間の外遊びも不要だ。また、登下校時は、会話を控えるという条件付きで、マスクを外すよう〝に積極的に声をかける〟こととした。
はずしていこうのメッセージ
〝積極的に声をかける〟という文言が一歩踏み込んでいる。マスクなしを薦めるというニュアンスだ。結局、今のコロナウイルスは弱毒性となり、罹患人数はそれなりに多いが、感染しても重症化することがほとんどない。もう心配せずに普通の生活に戻していこう、でも一気ではなく、できるところからやんわりね、という政府のメッセージと思う。
マスク無しを当たり前に
現時点では、市中でマスクを付けずに歩くのはまだ気が引ける。白い目で見られる風潮は根強い。今回の学校における変更を機に、願わくばマスクなしが当たり前の社会に戻ってほしい。着用に慣れてしまい、むしろマスクありが自然…という声は確かにあるが、宗教的な理由もなく顔をマスクで隠す風潮はやはり異常だ。特に今は、感染リスクよりも人の目を恐れてマスクを付け続けているのが本当のところだと思う。マスクは対人関係を薄くし、社会の活力を奪う。怯える必要のない敵に過剰に装備することはない。