青果物の週間情報 【2022-W25】

■週の概況 第25週 6/20(月)~ 6/25(土)

【全体】

 野菜全般は産地切り替わり期でそれほでボリュームが多いわけでなく、市況はそれなりに堅調である。しかし暑さや湿度の高さもあって消費は活発でなく、動きは重たい。例年のことではあるものの、この頃から家庭菜園も成り始め、郡部の小売店ほど青果物販売が厳しくなるのも悩ましい。現時点で軟調が目立つのはジャガイモ、キュウリあたりだ。逆にブロッコリーは一時過剰気味で安値だったが、地元産が切り上がってきたのでこの週からは底上げしそう。トマトは依然として品薄が続き、高値傾向が続く。
 果実は順調な出方を見せている。サクランボはピークの週であり、桃は品種が日川に変われば一気に増量しそうだ。各品目例年並みの入荷量が期待できるが、燃油や資材費の高騰を背景に果実の市況は例年よりやや高めの印象がある。輸入フルーツも品薄高値感があり、現に輸入量は減少傾向だが、当市場は順調に入荷できる見通しである。

【野菜】

 葉茎洋菜類では、レタスは長野産をメインに前年並みの数量となる見込みだ。青梗菜は県内産を主体に潤沢な入荷。ブロッコリーも県内産がピークとなり前年以上の数量が予想される。とうもろこしは愛知産を中心に前年より数量増、単価安の展開となる。菌茸類では、少量ながら松茸が始まる。
 果菜類では、胡瓜は増量傾向と荷動きの鈍さから価格は下がる。茄子は順調な入荷で前年以上の数量が見込まれる。トマトは数量少なく引き合いが強まり高値継続する。豆類ではインゲンは減少し、相場は強含みとなる。枝豆は低温と降雨で生育は遅れ気味だ。
 根菜類では、和歌山産の梅は終盤を迎える。大根は後続の産地も加わり前年を上回る数量となるだろう。馬鈴薯は潤沢な入荷で前年より安値で拡販が可能だ。長芋は値上げが予想されるが前年並みのレベルで止まりそう。生姜は安定した入荷で気温の上昇に伴い引き合いが出るだろう。

【果実】

 国内果実では、西瓜は大玉傾向で順調な入荷となる。サクランボは佐藤錦を中心に増量傾向だ。桃ははなよめ、日川白鳳主体に例年並みの数量となる。いちじくは降雨で産地からの出荷は遅れ気味で、不足感は続きそうだ。ぶどう類では、翌週に県内産のデラウェアーがスタートする予定。
 国外果実では、バナナは国外需要の高まりから、前年より高値推移が続くだろう。台湾産パイナップルは昨年より早い切り上がりとなりそうだ。キウイは潤沢な入荷。反対に、アボガドは、引き合いが強いことと入船の遅れから品薄高が続く見込みだ。