誕生❗️丸果シールド‼️

卸売市場のせり人は、せりで大きな声を出します。
今はマスクをさせていますが、それだけでは不十分と考えていました。
そこで医療機関でよく見るフェイスガードを調達できないか、ネットで探してみましたが、ちゃんとしたやつは高額な上に品切れでした。

要するに顔の前に透明な壁を作ればいいだけです。
だったら手作りしようと思いました。
私が?
「自分でやらずに会社の部下にやらせなよ」といつもお叱りを受けます。
でも今日は会社休みだし、考えてたらムラムラしてきました。

YOU TUBEを見ると、あるわあるわ。たくさんの手作り事例が出てきました。
プラ板、すきまテープを使うやり方が多い中、私が注目したのはラミネートフィルムを使う方法です。
会社にはラミネートフィルムと熱圧着機があります。
ラミで済むなら材料に困らず、失敗してもダメージなし。
妻に手伝ってもらって作ったのが写真の「丸果シールド1号」です。

これを翌日、数名のせり人につけさせて試したのがこの写真。
せり人の帽子をクルッと反対(つばを後ろ)にして装着しています。

ところがこの日は寒かったこともあってか、声を出すとフィルムが真っ白に曇ってしまい、前が見えなくなりました。
そこでやむなく目の前の部分を切り取りました。
一応、口の部分はガードしてますが、目がこれだけ空くと、シールドとしてどうよ?って感じ。

・・なので再考し、辿り着いたのがこの写真、「丸果シールド2号」です。

我ながら素晴らしい。
フィルムに切り込みを入れ、帽子のつばを先っちょだけひっ掛けてる発想がいいでしょう。
これで顔の前の空間が1号機よりも格段に広がり、着ける人に圧迫感なく、フィルムも曇りにくくなりました。
また、すきまテープも不要となり、ラミとゴムだけでいいことになりました。
フィルムを折ることによって帽子に沿ってシールドが固定されます。
簡単に折れるのはラミネートフィルムだからこそ。
プラ板やビニールシートならこうはいきません。
これ、YOU TUBEのどのやり方よりも簡便かつ低コストだと思います。

念のために、ラミネートフィルムに曇り止めを塗布しました。
みんなはじめは恥ずかしそうです。
お客さんからも「機動隊か?」とからかわれています。
でも5分でみんな慣れました。

楽しみながらやってますが、思いはいたって真面目です。
せり人(売る方)、あるいは売買参加者(買う方)の誰かが感染した場合、その一団が全員アウト(翌日から自宅待機)になれば売場が崩壊します。
なんとかこの事態を防がなくてはいけない。
ジャッジするのは保健所の人ですが、私は強く主張して、関係者が濃厚接触者にならないようにしたいのです。