夏の甲子園が中止決定
新型コロナウイルスの感染拡大を憂慮し、高野連は夏の全国高校野球を中止することを決定しました。
大会が中止となるのは戦後初めてのことです。
春のセンバツも中止となりましたから、春夏連続で中止となるのも、もちろん今回が初ということになります。
やりようはあったと思います。
が、このご時世で中止の判断は高野連としては仕方がないところでしょう。
八田会長のコメントはとても誠実で素晴らしい内容でした。
「苦渋の決断をお伝えする悲しい日になりました。開催中止は球児だけではなく高校野球をこよなく愛する方々にも痛恨の極みです。特に高校3年生にとっては暗くなるまで練習に励んだ集大成の場がなくなり、心が折れる思いかもしれません。しかし、甲子園出場を目指した球児という栄冠は永遠に輝いています。それまでの練習や試合で身につけた自信と誇りを胸に新たな第一歩を踏み出してください。アメリカのプロテストソングに『We shall overcome』『勝利を我らに』があります。新型コロナウイルスに人類が打ち勝つこと、そして皆さんがみずからの心の揺らぎに打ち勝ち、あすに向かって挑戦されることを信じています」
中止になったのは何も高校野球だけではありません。
インターハイだってなんだって、何かに打ち込んできた人はその最大の成果を試す場を奪われました。
「なぜ高校野球ばっかり大きく扱うんだ!?」と非難する人もいます。
でもね、やっぱり高校野球は特別なんだから仕方がない。
「なんであの子ばっかりモテるのよ!!」って怒ってみても、そう叫んでる当人は決っしてモテるようにはなりません。
それはそれ。
世の中って平等じゃないんだなぁと学ぶしかないのです。
甲子園に向けて全身全霊打ち込んできた球児たちは大いに嘆き、怒るといいです。
ああ、30年以上前の芝居を久しぶりに思い出しました。
「終わらない夏」。
その話はまた後日。