打木赤皮甘栗南瓜の初入荷
今日6月4日、加賀野菜「打木赤皮甘栗南瓜(うつぎあかかわあまぐりかぼちゃ)」の本年初せりが行われました。
生産地は金沢市の打木・下安原地区。
栽培農家が部会を組織し、JA金沢市を通じて出荷されます。
出始めはハウス栽培ですが、ピークとなる7月から8月中旬は露地栽培となります。
このカボチャ最大の特徴は名前の通りの赤い色です。
果肉も綺麗なオレンジ色で、スープにすると鮮やかに染まって目を楽しませてくれます。
石川県では主に料亭で使われてきましたが、今季はコロナウイルスの影響で外食産業の需要がまだ少なく、例年より安価な立ち上がりとなりました。
これは、今年の太きゅうりにも言えることです。
いかに金沢の食が観光客に支えられていたかを痛感します。
そして、このカボチャの難しいところは、肝心の料理になかなか使いにくいところです。
粉質系でなくベチャッとしているので、いわゆる“炊く“という使い方に適さないのです。
料理人の中には露骨に「加賀野菜なんだけれども使いにくい」という方がいらっしゃいます。
何か、このカボチャの良さが引き立つ食べ方を考案することが今後の生産拡大には必須です。
そんなわけで、今季は特に、赤皮南瓜は試練の年になりそうです。
価格はシーズンを通し、例年よりは低いかもしれません。
しかし、ピンチはチャンス。
業務需要が落ち込んでいる今年こそ、家庭消費を増やす契機にもなり得ます。
ご家庭でのお薦めは天ぷらです。
他にもお手軽かつ美味しい使い方を考案したいところです。