青果物の週間情報 【2020-W24】

■週の概況 第24週 6/8(月)~ 6/13(土)

【全体】
 6月に入って、石川県内は人々の経済活動が以前の状態にかなり戻ってきました。飲食店の再開・新店オープンが盛んであり、学校給食も回復し、街の様子が明らかに変わってきました。感染の第二波が来ないことを願うばかりです。ただし一時期の巣ごもり需要は終息の気配があり、一般小売店・スーパーの売りはやや鳴りを潜めたという声も聞きます。
 青果物は品目によって安定・不調が様々ですが、品揃えとしては地元石川県産が野菜・果実ともに目立ってくるイメージです。

【野菜】
 葉茎菜類は、高冷地からの出荷が本格化して順調な入荷となる品もkが多く、増量・価格低下傾向となりそうです。白菜、キャベツ、レタスといった主要品目は軒並み下げ。ブロッコリーやアスパラは石川県産も充実し値ごろ感を増します。菜類も順調であり、買い求めやすいレベルで保合の見込みです。
 果菜類ではトマトが安い。ただし今が底値と思われ、この週は横ばいでしょう。特にミニトマトの低迷が深刻で、今後の業務需要の回復が待たれます。きゅうりは前週に上げたのでこの週は反落の予想。加賀野菜では太胡瓜が安値で苦戦、へた紫茄子が出荷開始です。豆類は石川県産が多品目にわたり潤沢です。特に千石豆は小松から出荷の最盛期を迎えます。
 根菜類では、大根が高値でしたが青森県産がようやく本格化し落ち着く見通し。かぶらは安もがき状態で、動きはいいようです。人参はやや品薄の時季で強含みです。土物類では馬鈴薯が長期的な品薄高値の恐れが出ています。季節の梅ですが、異常に少ない年。春先の開花期が低温で受粉が進まなかったの最大の要因ですが、主力和歌山は早くもこの週で終了の危機。後続の石川産が待たれますが、全体的なひっ迫感は避けられません。

【果実】
 国内果実の目玉は石川県産西瓜、小玉西瓜です。小玉が月曜、大玉が週末から連日の入荷で昨年並みの入荷量が見込まれます。さくらんぼは露地物の季節となりこの週は紅さやかが主役。佐藤錦は第25週からの中心品種となります。5月の低温でさくらんぼや桃は例年より遅れ気味であり、前年比で数量少なめ、価格若干高めの展開になっていますが今後の増量次第では売りやすくなってくるでしょう。メロンは茨城県産タカミの増量が目立ちます。林檎はふじ中心で量が減り価格は強気配です。他、県外産デラウエアの複数産地からの入荷を予定します。
 国外果実はバナナ、キウイ、アメリカンチェリーの三本柱が主力です。チェリーは本場ワシントン州産が加州産にうまくつながってくれたので順調な入荷が見込まれ、価格も徐々に下がってくるでしょう。アボカド、HDメロンといったメキシコ産の果実は数量減でやや強含みとなる見通しです。