カナザワ鈑金 辰野さんの凄さ
我が愛車、日産リーフを擦ってしまった。
フロント、左のヘッドライト直下部分に大きな擦れ傷。
先日、ヤマト醤油味噌を訪問した時、間違って細い道に入り込んでしまい、Uターンで切り返す際に木製の細い電柱があるのに気づかなかったのだ。
人生初の新車で今まで慎重に乗っていた分、これには凹んだ。
新車ゆえ、ディーラーでの修理がまず頭に浮かんだが、ちょっと落ち着いた時、「カナザワ鈑金」の辰野さんを思い出した。
辰野さんは「金沢PHP経営者友の会」で勉強するお仲間である。
かつて企業紹介の時、
「うちは鈑金屋です。鈑金屋といえば、ディーラーで修理するよりも安上がりだが純正品ではなく質やグレードは二流、というイメージがあるかもしれません。でもそれは間違いです。むしろうちは、ディーラーより品質・技術力は絶対上であるとの自負があります。そしてもちろん、ディーラーよりも安くサービスを提供できます」と誠実ながらも自信満々で語られていたのが印象的だった。
電話すると、すぐに持ってきてください、とのお返事で、即納車。
代車もあてがってくださった。
数時間後に電話がかかってきて、「明日夕方にお返しします。見積もりは3万5000円ですがよろしいですか」との内容で、これは内心、覚悟していた修理費の半分ぐらいだったので「ありがとうございます!」と即決した。
翌日の仕上がりももちろんきれいなもので、カナザワ鈑金さんにお願いしたのは大正解だった。
実は書きたいことはこれからである。
カナザワ鈑金のホームページ、そして動画宣伝が秀逸なのである。
社長の辰野義輝氏がバン!と前面に出て、自社の強み、誇り、姿勢について訴えてくる。
そのインパクトはものすごい。
最近の動画配信はどういう仕組みになっているのか知らないが、修理で持ち込んで以来、全く関係のない動画をYOU TUBEで見ていると、間に挟まってくる企業CMにカナザワ鈑金のものが多くなってきた。
そのCMのクオリティは全国で流されても全く遜色ないレベルだ。
こうしたネット戦略にかける費用はどのほどなのか、今度会う機会があったらぜひ伺ってみたい。
辰野さんは勉強会では年も若く入会も遅めだったのでとても控えめにしてらっしゃる。
けれどもその経営展望には極めて強固な芯があると感じる。
ああ、こういう取り組みも、我が社で真似できないか、と思うのだ。
我が社は地方の、青果卸売会社としては極めて中途半端な規模の会社である。
このポジションで生き残り、発展していくためにはその商品提供力と人材力が大会社に勝るものでなければならない。
それにはまず第一にその実力を養成するのが肝要。
第二に対外的にそれをアピールしていくことが重要。
カナザワ鈑金は技術と知識と施設は日本一とのプライドがあり(第一関門クリア)、それをアピールすべくネットを駆使している(第二をクリア)。
辰野さんを手本にしてやっていこうと思う。