全国中央市場青果卸売協会のリモート会議
うちの社のように中央卸売市場に入場する青果卸売会社は全国にたくさんある。
そうした会社が集まっての全国組織が「全国中央市場青果卸売協会」だ。
業界共通の問題点について情報提供、協議、検討、交渉等をし、会員会社の利益に供することを目的とする。
その年に数回の会合が本日開催された。
コロナ禍により初めてのリモート形式である。
なんでも正直に言うと、この初めて、というのが私の不満「その一」である。
今までずっとずっと中止で、今日が超久しぶりなのだ。
リモート会議ぐらい、なぜさっさと開催しなかったか。
大都会の卸売会社はなんやかやで情報交換する機会がある。
地方は情報が入って来づらい。
地方市場のためにも、こういう会合は頻繁に開いて貰わねば困る。
リモート形式は尚良い。
出張経費が地方ほど掛かっていたのだ。
で、初めてのリモート会議はどうだったか。
音声飛びまくりで、かなりの部分聞き取れなかった。
そのストレスで2時間の会合でぐったり疲れた。
初めてだからそんなものだろう。
だからこそもっと前からやって、経験値を積んでおかねばよかったのだ。
内容の方はどうだったか。
我が社にとっては重大案件の「自己買受」についてだった。
この問題はとても重要で、国税当局がこれでOKなのかどうか、卸売会社にとっては存亡のかかる大問題なのである。大袈裟でなく。
だから、税務局の見解が早く欲しい。
しかし、うちのような中途半端な会社が単体で折衝しても心許ない。
よって全国協会が旗振り役となって、交渉の場に臨んで欲しかったのだ。
だがこれまでは、特に大都会ほどこの問題に無関心だった。
全国協会も「自己買受」についてははっきりいって無知だったと思う。
ここに来て、ようやくその重要性に気がついたか。そうであることを望む。
遅きに失した、とは言わない。
今からでもぜひ、協会で動き、「統一見解」を打ちたて欲しい。
リモート会議は、技術的な部分をもう少しクリアーすれば十分に機能する。
複数人で会議をするなら、進行役の仕切りは非常に重要だ。
上手く皆に発言を促す力量が一番問われる。
また、これからは電話に代わって、1対1の話し合いでも、この形式にした方が話が進むのではないか。
そう思わせる経験だった。