金沢PHP経営者友の会10月例会

金沢PHP経営者友の会10月例会に参加した。
松下幸之助の教えを学ぶ会だ。

最近はコロナ禍により、誰かを呼んだり、どこかに赴いたりする趣向がガクンと減った。
その代り松下氏の著作物を輪読したりして皆で考える機会が増えた。
これはこれで良いことである。
師の言葉に触れ思いを巡らすのは学びの王道だ。

本日の教材はPHPの書籍「運命を生かす(松下幸之助著)」。
1月1日から12月31日まで、1日1ページ、松下幸之助の金言が記された本だ。
その中の10月7日から10日までの4日間分のコラムを皆で読み、意見を出し合った。

10月7日…仕入先はお得意先だ。
青果卸売業にとって生産者は委託手数料という直接収益をいただく対象であって、昔からこの感覚は根強い。だが、零細な出荷者を軽く扱ったりしたことはなかったか。大いに反省すべきである。

10月8日…一軒の得意先を守ることは百軒の得意先を増やすことにつながる。
新規スーパー、大型量販店ばかりに意識が向きすぎているきらいがある。既存のお客さんは勝手に来て、勝手に買っていってくれるというおごりがある。

10月9日…ぼろい話は世の中が許さない。せっかく得たものまでも失ってしまう。
幸いにもというべきか悲しむべきというべきかはともかく、近年、会社はあまりぼろい目に遭ってない。適正利潤を確保することがいまのうちは重要だ。

10月10日…経済現象は自然現象でなく人間が生んだもので、思うままに動かしたらいい。
実績の悪いのを環境のせいにするなということだ。うまくいかないときの言い訳を環境のせいにしがちだ。勝ち組はちゃんといる。自分たちが競争相手より賢くあろうとする努力がまだまだ足りていない。

1時間~1時間半で、いくつかのテーマを高速で考えて発表し合うことは非常に脳みその活性化につながる。
また、思いのほか、皆で共通意識を確認できるものだ。

環境のせいにはできない。
今の時代こそ、トップの考え方が会社の行く末を左右する。
それが確認できた良い機会であった。