クマとの遭遇が現実的になってきた

19日、JA加賀温泉駅前の「アビオシティ加賀」にクマが侵入し、13時間にわたって立てこもった。(クマが「立てこもる」という表現に強い違和感を感じるものの、報道にはそういう言い方がかなり目についた。)

アビオシティは平和堂のアル・プラザ加賀が入居し、ホールを備えている大型ショッピングセンターである。
朝7時、シャッターを開けたとたんに開店準備をする店員の横を駆け抜けていったというから驚きだ。

このブログの6月9日号に我が家の近くにクマが出た話も書いたが、いよいよ“振り向けばクマ”の世界に入ってきた。
ショッピングセンターの乱入したクマはドローンで居場所を特定され、駆除された。
街中、クマ、ドローン…日常、大自然、ハイテクのMIX感にまだなじめないがこれが現実。しかもその世界を新型コロナウイルスが浮遊する空気が纏わりついている…シュールである。

これとは別に、石川県では3日連続で8人がクマに襲われた。
今年のクマ目撃件数400件超は、統計を取り始めて最大である。

原因は、クマの餌であるブナが大凶作であることらしい。
冬眠前の餌を求めて山を下りて市中に出てくる。
畑作業中の農家も襲われており、農業従事者に危険が迫っている。

クマにもし出くわしたらどうすべきか。
学んでおくことが雑学ではなく、必須となってきた。
新聞からの情報によると、
①クマは逃げる物を追いかける習性があるため、背中を見せずにじりじりと後ずさる。
②クマは人を食べようと襲うのではなく、一撃二撃加えて逃げていくため、カメのように地面に伏せて、両手で首と後頭部を守って致命傷を防ぐ。

②など、現実にこのような対処ができるだろうか。
あまりにも怖い。