子会社の直営農場「ファーム菜四季」の穴水農場で、新たに3棟のビニールハウスが完成し、その完成説明及び引き渡しが行われた。
基本的に、前回建てた5棟と同じハウスであるが、上に開閉ができる窓をつけた。
窓があった方が夏場の温度調整をしやすいためである。
8棟並んだ様子はかなり壮観。
フル稼働の暁には“産地化”のイメージが現実的なものになる。
既存の5棟に5月25日に定植した苗は、大きく成長していた。
私は農業に疎いので、まったく知らなかったことだが、せっかくここまで育てたアスパラの茎や葉も、冬は黄色く枯れ、それは全て刈り取ってしまうそうだ。
え!?
何年も収穫できるというアスパラをこの冬にすべて刈り取る!?
そう。
刈り取るどころか、最後は焼却してしまう。
病原菌が繁殖させないためだそうだ。
土も念入りにバーナーで焼く。
消毒もする。
アスパラは土中に株が残っており、地表を焼いてもここからまた新芽が出てくる。
年々それが太くなる。
2年目は自家でちょっと食べられるものが出てくる。
3年目からは市場出荷できるものも出てくる。
その後10年は採れるようになる。
アスパラが金になるのは3年目以降だ。
こういう栽培方法を編み出した人類の知恵はおそるべし。
農業とは偉大なる発明だ。
とにかく、ハウス8棟が完成した。
能登のアスパラ産地として必ずや成功させたい。