きのうからラグビーファンになった。
そしてワールドカップ日本大会が開幕した。
素晴らしい開会式に続き、オープニングマッチの日本対ロシアが始まった。日本が一次リーグを突破するには絶対に落とせない相手である。
それがかえってプレッシャーになったのか、出だしの日本代表は私のような素人が見ても明らかに堅かった。
カチカチ、ソワソワ。
ラグビーは巨漢が押し合いへしあいする大ざっぱな印象があるが、メンタル的にとてもナーバスなスポーツだ。
激しくぶつかり合って倒れこんだ直後につかのまの静寂が訪れる。そこからボールが出るとまた瞬間的に沸点に達する。動と静が絶妙に繰り返す。
小学生6年の時、もし中学生になったら部活動をどうしようか思いめぐらしたことがある。
ラグビー部があったらラグビーだ。
間違いなく、そう思っていた。
体は小さいが、きっと自分にはあっているだろう。
そう根拠なく感じていた。
進む中学にラグビー部がないのはじきにわかった。
よりによってバスケット部に入るはめになったが、ラグビー部が存在していたら、その後の自分の人生も変わっていたに違いない。
バスケットは高校まで半分義理みたいな感覚で続けたが、大学以降何ら未練なくやめた。
ラグビーだったら愛着をもって続けていたような気がする。
その割には、その後まったく興味を持つことなく、生はもちろん、テレビ放送のあるビッグマッチでも好んで見ることはなかった。
が、なぜか思う。このスポーツは自分の感性に合っていると。
この日の試合は30-10で日本が快勝した。
立ち上がりの緊張を見事に吹き飛ばし、その後はほぼ一方的な展開に映った。
このチームは素晴らしく魅力的だ。
あとにわかファンを何日?何回?楽しめるのか。
毎日が面白くなってきた。