JA高知県とゆず湯振興

一年で昼が最も短く夜が最も長い日、それが冬至だ。
例年12月22日頃だが、今年は12月21日だった。

このたび、JA高知県とわが社が協力し、片山津温泉と山代温泉の総湯にゆずを提供した。
高知県は全国生産量の4割以上を占める日本一の産地である。、
JA高知県からは120kmのゆずを無償でご提供いただき、各温泉の総湯で2日間、ないし3日間のゆず湯を楽しんでもらった。

年中行事と食は密接だ。
冬至に関連が深い食材はゆずとかぼちゃである。

近年、家庭では全自動給湯システムのバスが当たり前で、循環口にゆずの繊維が詰まるなどしゆず湯は敬遠される傾向にある。
だが、このまま伝統文化がついえていくのを指をくわえてみているのは何とも寂しい。

そこでわが社のゆず担当の沖田淳一君とJA高知県金沢事務所の下村政史所長が企画して今回が実現した。
もちろん高知県産ゆずのPRを兼ねているが、無償提供であり、純粋に文化振興に役立ちたいという思いが強い。

冬至にはゆず湯に入り、かぼちゃやあずき粥を食べて風邪を予防する風習が根付いている。
ゆず湯は血行促進、美肌効果、冷え性・腰痛・神経痛の緩和などの効用が認められている。
お風呂から上がる際、その効能を流してしまわないよう、軽く流すだけにした方がよい。

先人の偉大な知恵は、現代にも活かされている。