毎週書いている青果物の週間情報のタイトルは「2021-W●●」だ。
「W」はWeek number=ウィークナンバーのこと。
週に番号を振ったものだ。
1年は365日で週7日で割ると52週と余り1日。
新年1月5日から市場は始まるが、その週のWeek number(ウィークナンバー)を確認してみて驚いた。
些細なことかもしれない。
だが仕事によっては誤解や混乱の元となる可能性がある。
以下は調べたことの覚書である。
【覚え書き】Week number(以下略してWN)のつけ方
①WNにはアメリカ式、ヨーロッパ式、イスラム式の3通りがある。
②アメリカ式は1/1をWN=1とする。週の始まりは日曜日。
③ヨーロッパ式は1年の最初の木曜日の週をWN=1とする。週の始まりは月曜日。
(やってみると、1/4を含む週がWNとなる。)
④イスラム式は1年の最初の金曜日の週をWN=1とする。週の始まりは土曜日。
(やってみると、1/1を含む週がWNとなる点はアメリカ式と同じだが、曜日によってWNがずれる。また2021年のイスラム式はW53が生じる)
⑤日本はアメリカ式である。つまり1/1がWNで、週の始まりは日曜日。
⑥日本で販売されている手帳のほとんど(能率手帳や高橋書店発刊のもの、ほぼ日手帳など)は、WNをISO国際基準(1年の最初の木曜日の週をWN=1とする。つまり欧州式。)で表記されている。
ここは日本なので、⑤と⑥が大事である。
だが、だからこそややこしいことに気づく。
日本はアメリカ式なのに、手帳などに付された週番号はヨーロッパ式が多い!のだ。
現実に、2021年はこれで食い違いが生じる。
アメリカ式は2020年12月27日(日)から2021年1月2日(土)がW1となるのに、
手帳には2021年1月4日(月)から1月10日(日)がW1と表記されている。
ほぼ丸々一週間ずれているのだ。
もし、ある企業2社がWNを元にビジネス交渉を進めた場合、両者で違う週を想定する可能性がある。
現実的にそうしたトラブルを耳にしたことはないので、私の思い過ごしかもしれないが、なぜこういう統一性のないことをしているのか理解に苦しむ。
ちなみに、国別に見ると以下のようなグループになっている。
【アメリカ式】アメリカ、カナダ、日本、中国、韓国、台湾、オーストラリア、南アフリカ、イスラエル、ブラジルなど南米諸国
【ヨーロッパ式】イギリス・フランス・ドイツ・イタリア・スペイン・ロシアなど欧州諸国、タイ・インドネシア・インドなど東南アジア諸国、ニュージーランド、メキシコなど
【イスラム式】中東、イスラム諸国
わたしの場合、たかだか青果物の情報提供なので問題ないわけだが、気になった点として記録しておく。