
一般社団法人 全国中央市場青果卸売協会(略して全中青協)の「経営研修会」が昨日と本日の二日に渡りZOOMでオンライン開催された。
全中青協とは、全国の中央卸売市場の卸売会社で組織する協会である。
本部は東京。
各社の社長が集う会議、営業トップが集う会議、管理部門トップが集う会議、コンピュータシステム担当が集う会議が別々に開催され、時事の諸問題の情報を共有したり、対応策を図ったりする。
その全中青協が年に一度、定期的に開催しているのが「経営研修会」で、平たく言えばお勉強会である。
本来は東京の会場に集まって講義&議論し、夜は懇親会を開いて意見交換するのが常だ。
しかし今年ははコロナ禍でオンライン研修会となった。
ある意味それは好都合である。
時間とお金が節約できる。
研修会は、コロナが去ってもこの形が主流になるかもしれない。
今回のテーマは一日目が「卸売市場の現状と青果物の輸出について」、二日目が「卸売市場のハサップ対応について」であった。
それぞれ、霞が関から専門の役人を講師として招き、説明と質疑応答をしてもらう。
情報というものはどうしても中央(東京)に集まるため、うちのような地方の卸売会社にとってはこうした勉強の場はとても重要である。
私は感謝と期待を込めて参加した。
…が。
うーむ、である。
中身がよくわからない。
というか、何を学ぶための講義かがわからない。
言い換えれば、血が通っていない。
役所の方が、現状と制度について通り一遍の説明をしただけだ。
役所は悪くない。
要請された内容に沿って誠実に説明されていた。
添付資料も立派な内容だった。
しかし…だから、何?と言いたくなるのだ。
これは、企画側と受け手側の問題である。
毎年恒例だから、何かやらなきゃ、という感じで適当にテーマと講師を決め、顔つないでおこう程度の参加者が受けているだけだからこんなに薄っ口の研修会になる。
時間が余って、司会は質問を受け付けるも、60人以上の参加者がいながらただのひとつも質問が出なかった。
危機感のない会合で大いに結構…だろうか。
卸売市場はもっと断崖がけっぷちに立っているのではないだろうか。
自己買受の問題、人手不足の問題、物流の問題など、切迫した問題は山積しており、各社はどういう打開策を持っているか、意見交換したくないのだろうか。
全中青協はもっと末端の意見を吸い上げてほしい。
情報提供や企画はいつも決まってからの告知である。
要望したいテーマや内容は東京ではなく地方にこそある。
そして、業界のために一肌脱ぐことを厭わないタイプのリーダーが要る。
冷めてはいけない。
卸売会社はネットワーク作りを進めなければ、下手くそな寡占化につながる。
それは長期的には安定的な食品流通と健全は農業経営を衰退させるものだ。
協会がかつてのような熱い組織に復活することを心から期待している。
