つかのまの春

昨晩遅く、福島を中心に震度6強の地震が襲った。
2011.3.11の東日本大震災から丁度10年経つ。
未だその“余震”に人々は苦しめられる。
なんと大きな厄災か。

そんな東北の方の苦難に比べ、当地金沢は本当に恵まれている。
この日は晴天でぽかぽか陽気であり、春の息吹を存分に感じられる一日だった。

早朝、日の出に合わせ、久しぶりに「そとラン」した。
うちラン=冬場はジムのランニングマシンでずっと走ってきたが、やはり「そとラン」が気持ちよい。
犀川ぺりは朝6時というのに、若者を中心にたくさんのランナーや散歩者がいた。

午後は東山茶屋街に行ってみて驚いた。
コロナ禍前の状況には遠いものの、かなりの人数が観光を楽しんでいた。
若いカップルが多かった。

石川県では感染者がこのところ多いので、人が賑わうことは不安な面もあるが、やはり人通りがあると気持ちが高揚してくる。
社会は人あってのものだ。

残念ながら、今回の陽気は短命であり、週の後半には寒さがぶり返す予報である。
しかし三寒四温は冬から春への通過儀式であり、確実に春の足音は速度を増している。
今日はつかのまの春かもしれないが、またしばらくすれば本格的に春を満喫できるだろう。

日本でも新型コロナが大問題となっておおよそ一年が経つ。
もうすぐ医療関係者を皮切りにワクチン接種が始まる。
あまりに短期的な解決を求めてはいけないかもしれないが、せめてもうあと一年後にはコロナ禍が完全にこの世からなくなっていることを願うばかりだ。