■週の概況 第8週 2/15(月)~ 2/20(土)
【全体】
この週は暖かく春到来と思いきや、週頭に爆弾低気圧で風が吹き荒れ、その後は寒波で冬に逆戻りし、その後また暖かさが戻る…と天気・気温が目まぐるしく変動する。人々の消費動向も日によって変わるため、売る側としては焦点を定めにくく、対応の難しい週となろう。とはいえ全体として春商材に重きを置く流れは止まらず、煮炊き商材は控えめになっていく。
野菜は西南暖地からまずまず順調に出てきそうで、ざっくり言って葉茎菜類は軟調、果菜類は堅調、根菜類は廉価、土物類はやや高値基調といったイメージ。果実では柑橘類が全国的に平年比でやや少ない作況ながら、その他主力品目も含めて順調な入荷を見込む。
【野菜】
春系野菜の台頭とともに白菜は人気薄で下げ。ネギは1月の積雪の影響が残って少量高値基調だ。ホウレン草と小松菜は同レベルの価格帯で保合予想。アスパラは国産春芽のものが九州方面から増量傾向である。水菜は業務筋の不振でナヤミが続く。にらは平年並みに価格を下げる見込み。
果菜類は概ね増量を見込む。キュウリ、ナスは順調に増加しそう。安かったトマト・ミニトマトは少し値を戻すと予想。豆類は順調に増えてくる見込みだ。
根菜類では甘藷は最盛期で動きも良好。レンコンも売りやすい価格帯まで値を下げ数量が伸びそうな気配だ。大根は消費不振で安値低迷が続く。筍は徳島産も始まり、売場に季節感を提供する。土物類では牛蒡が不作で高値基調、馬鈴薯は九州離島産の物流がやや不安定で北海道産の残量不足と併せ強含みが継続、玉ねぎのみ潤沢順調で値ごろ感がある。
【果実】
国内果実では、晩柑類の種類が豊富だ。いよかん、デコポンを主力に甘夏、八朔、文旦、はまさきなど順調である。ポンカンやせとかもあるが終盤にさしかかり、甘平はこの週で切り上がりそうだ。イチゴは順調潤沢な入荷を見込み、昨年が不作だったので今季は安値感も追い風となり、拡販期待の品目である。リンゴは定番品として順調安定した取扱いが続いている。
輸入果実でも柑橘類が目立ち、オレンジ・グレープフルーツといった柱に加えてマーコットやミネオラといったマンダリン系が入ってくる。アボカドは原価上昇により販売相場も浮上を見込むが、今までの安値傾向から平年並みに戻るイメージであり、量的には潤沢で問題ない。