輸入フルーツの物流で顕著なことがある。
段ボール箱のふたがなくなってきている。
わが社の販売担当・加藤君は「オープン箱って言ってます」と教えてくれた。
ここ数年で急激に増えてきた形態だ。
もちろん、環境資源を配慮しての取り組みである。
ふたを付けずにパレットに組み上げる。
上の箱がふたの代わりとなる。
一番てっぺんの段にだけ大きな一枚紙をかぶせることもある。
このやり方で雨や異物混入の恐れはほとんどない。
これで済むのならこれに越したことはない。
紙資源の節約になるし、ゴミも減る。
荷の扱いも楽になる。
ただし、何でもかんでもふた無しというわけにもいかないそうだ。
傷がつきやすいフルーツはNGだ。
イチゴなどやわらかいものは特にいけない。
ふた無しが一般的になると、むしろなんで今までこうでなかったのかが不思議になる。
また、日本の青果物はなぜ相変わらずふたが有るのかも疑問になる。
特に日本の流通は過剰包装が多いことで悪名高い。
しかし、日本で普及するのも時間の問題であるように思う。
ふた無し、慣れてしまえば当たり前。
発想の転換の一種だ。
世の中の仕組みにはまだまだ改善の余地があるということだろう。