ひな祭り野菜セット撃沈⁉︎

商品開発(というほど大袈裟ではないかもしれないが)は難しいなぁという話。

撮影は企画に携わった我が社の石野君

行催事に野菜や果実を売り込むのは大事なプロモーションである。
3月3日のひな祭りに向けて、我が社は子会社、スーパーと共同で企画商品を販売した。
題して「ちらし寿司野菜セット」だ。

ひな祭りに定番のちらし寿司を家庭で手軽に作ってもらうために、
・ちらし寿司に入れるのに適した野菜をセットにする。具体的には、我が社が集荷した野菜を子会社が小分けにして袋詰めし、スーパーに納品する。
(菜の花、スナップエンドウ、そら豆、グリンピース、ラディッシュ、レンコン)
・料理研究家の金野先生にその具材を使ったちらし寿司レシピを作ってもらい、商品に添付する。
・実際に金野先生に作ってもらったちらし寿司(本物)をサンプルとして売り場に掲示する。
・チラシ、ポスターも子会社のデザイン担当の子が作ってくれ、スーパーには数日間は目立つ場所に置いてもらうよう協力要請する。

この少子化の時代、ひな祭り自体が少なくなれば、ちらし寿司を食べる家庭も少なく、ましてやそれを自宅で作るなどは皆無に近い。
しかし、作り方がわからないから手を出せない、という若いパパママの潜在ニーズも少なからずあるはずで、そこをかゆいところに手が届くようにお膳立てした商品開発・・・のつもりであった。

しかし、この商品の売れ行きは苦戦だったようだ。
企画の担当者は「うーん、かなり手間暇かけて作り込んだ企画だっただけに、結果が出なかったのはなんとも無念」と残念がっていた。
敗因分析はこれからしなければならない。

しかし、これこそトライ&エラーであり、こういう企画を数多く売っていくことが明日のヒット商品につながり、我が社のお客様への提案力アップにつながるのだと思う。
ちなみにこの企画には我が社の会長が率先して動かれた。
その姿勢は必ずや中堅・若手社員の模範になると思う。

結果は大事だが、今はプロセスがもっと大事だ。
めげずにやろうよ、やれば実るさ。