スマホで確定申告(前半から続く)
いや、まて。
PCと同じ画面なら、作るデータもPCと同じだ。
昼間会社のPCで作ったデータを読み込ませれば、改めて入力する必要はないではないか。
これなら毎年、まず会社でデータを作り、それをスマホに読み込ませて申告すれば、バックアップも同時にできることになって良いではないか。
で、PCデータをスマホにメールで送信し、読み込ませた。
ここで2度目の唖然だ。
スマホではPCのデータが読み込めない。
同じ画面で作らせておいて、データの仕様が違うのかい!?
結局のところ、一から入力し直した。
来年からは、今回スマホで作ったデータを読み込ませることができるので、給与の会社名やら寄付金先名やらは新たに入力する手間はなくなる。
と、いろいろ不満な点はあるものの、PCで作った書類と数字が完全に同じになったのを確認した上でスマホから送信し、無事に「受付終了」となった。
総合評価としてはギリ合格(今までよりも利便性が高まったという意味)だ。
良い点:
◎添付資料が必要ない。
(寄付金の証明書、マイナンバーカードのコピーなど)
〇税務署に行かなくてよい。
悪い点:
×入力画面がスマホ用に特化されていない。
×何度も何度もマイナンバーカードをタッチし、パスワードを入れるのが面倒。
×PCとの連携ができない。
×贈与税申告ができない。
最後の贈与税申告ができないのはいかん。
来年には絶対にできるようにしてほしい。
私は毎年3月は、所得税と贈与税をセットで申告しているのだ。
結局今年は、贈与税申告のためだけに税務署に行くはめになった。
寄付金証明など、添付資料の提出が必要なくなったのはありがたい。
だが冷静に考えてみる。
添付を省略してよい根拠は何だろうか。
決まっている。
電子申告を奨励しておいて、証明書類は提出必要となると、市民は結局税務署に行くか、郵送の手間をかけるかどちらかとなり、なんの利便性もなくなるからだ。
これではマイナンバーカードも電子申告も広がらないだろう。
だから、書類の提出はまぁ勘弁してやる、ということになる。
だが、そこがごまかしの温床になりそう、というのは誰しも思うところではなかろうか。
とにかく、今年の確定申告は無事終わった。
毎年、3月中旬は会社も年度末で忙しく、プライベートでもバタバタする。
賛否両論のマイナンバーカードだが、一応少しずつながら用途が広がっているのを実感した。