なぜ瞑想するか

なぜ瞑想するか

つい一年前までは瞑想について無知であり偏見を持っていた。
宗教的でスピリチュアルなもの、ぶっちゃけ「怪しいもの」と思っていた。

だが違った。
瞑想には多くの効果があることがわかってきた。
数多くの大学・学術機関が科学的な研究で明らかにしている。
代表的な効果として以下のようなものがある。
・集中力の向上
・生産性の向上
・リラックス効果(ストレス軽減)
・メンタル強化
・睡眠の質の向上

やってみてわかったことがある。
人間とはいつもろくでもないことを考えているということだ。
本人は意識的、自発的に「考えている」つもりだが実はそうではなく、思考が勝手に湧いてきて人の脳を占拠する。
自分の意思で考えていると思い込んでいるが、本当は考えさせられていたのである。
これを「自動思考」という。

呼吸だけに集中する「呼吸瞑想」を3分やってみればすぐわかる。
気が付くと何か考えている。
「あ~、あれ買わなきゃいけないなぁ~」
「あ~、あの仕事まだ手つかずだなぁ~」
大事なことならいざしらず、どうでもいいことが多い。

ものごころついて50年以上、この「自動思考」の存在に気づかなかったのは愚かだった。
莫大な時間をろくでもない思考に費やしてきた。
自分の意思のせいだと思ってきたが、実は自動思考のせいだったのだ。
人の悩みもほとんどがこの「自動思考」に起因している。

瞑想はこの勝手に湧いてくる思考を客観的なものとして分離し、思考の自己同化コントロールする技術だ。
「瞑想」というやや怪しげな言葉が「マインドフルネス」という意味不明な言葉に置き換わったのも取り組みやすくてよい。
私はかじり出して3か月の初心者だが、上に挙げた効果が少し体感できるようになってきた。

瞑想は技術である。
瞑想はトレーニングである。
ランニングや筋トレのメンタル版のようなものだ。