桜のライトアップと未来のニッポン

今年金沢は、観測史上最早の桜開花となった(3月23日)。
これに合わせて、3月27日から4月2日まで兼六園の無料開放と兼六園・金沢城公園・玉泉院丸庭園の夜間ライトアップが開催された。

最終日となる本日、妻と長男を連れてこのライトアップに行ってきた。
コロナ禍でありながら、大変な人出だった。
やはり人間はじっとしていられない。
イベントが開催されればぞろぞろと出向いてしまうのが現代人のサガである。

妻はライトアップされた桜やお城がきれいだきれいだと喜んでいた。
長男は花見が大好きらしく昼間も一人であちこち見回っていたらしい。
あるポイントで、「これ今日の昼のこの場所」とスマホの写真を見せてくれた。
昼と夜とで桜の見え方も全然違うだろう、と指南してくれているようだった。

わたしもそれなりに桜を愛でて歩いていたが、実はまったく別のことに心を動かされていた。
なんとこの街には若者の多いことか。
春休みで何割かは観光客かもしれないが、地元の人間がはるかに多いように見えた。
特に10代、20代の男女が本当にたくさんいる。
カップルはもちろん、男友達でつるんで歩くグループ、女の子たちでキャーキャー賑やかな集団、そして子ども連れの若い家族…。
熟年層ももちろん数多くいたが、圧倒的に若者が目だった。

金沢は、日本は、捨てたもんじゃない。