女性の登用、極端ちゃう?

金沢市議会で次期議長に久保洋子氏(自民)、副議長に山本由起子氏(みらい)が選ばれ、正副議長とも女性が務めることになった。
五輪に目を向ければ、大会組織委員会会長が橋本聖子、オリパラ担当大臣が丸川珠代、開催地東京の首長が小池百合子だ。
女性進出の風潮は随分前からあるが、最近は森喜朗の例の女性蔑視(?)発言の反動か、むしろ極端に女性登用に振れている。

優秀な人材なら性別に関わらず任命するのは当然だ。
ポストが二つ、三つの少数なら女性がたまたま独占することもあるだろう。
だが五輪は特に“女性でなければならん!”というムードがあった。
これはこれでねじ曲がった感がある。

翻って卸売市場業界はどうか。
卸売会社はものすごい男社会である。
女性はたくさん働いているが、事務職員がほとんどだ。
わが社54年の歴史で女性の役員は皆無だし、管理職も一人しかいない。

農協も同じだ。
大きな農協になると年に一度、全国の卸売会社を招いて大会を開くが、100人以上集まる会場がすべて男という異様な光景もざらである。

卸売会社が男社会である現実は、個人的には本意でない。
私は女性役員を排出するような会社にしたい。
だから女性の営業志望を進んで採用してきたつもりだ。
だがこれまではある意味“失敗”してきた。
とても優秀な女性社員がたくさん入ってきたが、皆やめてしまうか、残ってくれても現場でなく管理部門に配置替えとなったのである。

退社の一番の理由は、若手女性にとって現場の労務環境がかなり厳しいことがある。
朝5時出社。
もし結婚して、子どもができて、産休育休を取った後に復帰しようと思っても、朝5時出社では子どもを預けることもできない。
ああ、これは長期的には続けられない職場だな、と本人はやがて感じるようになる。
それこそ性別の差別なく、女性も男と同じ労務環境で頑張ってもらったが、これは考えなしだったと反省する。
性差別はあってならないが、性差の特性は十分に吟味し、様々な仕事配分ができる仕組みにしなければならない。

また、卸売会社は男社会でも、仲卸業者には女性のベテラン営業がたくさんいる。
なぜ卸にはできなくて仲卸には可能なのか。
ここも考えなくてはならない。