半導体不足もコロナのせい
コロナウイルスによって昨年はマスク、アルコール消毒液、トイレットペーパー、ガーゼ、オムツなどが順番に品不足となった。今は半導体である。コロナと半導体に何の関係があるのか。在宅勤務やリモート会議の普及でPC需要が世界的に高まったこと、物流の混乱や停滞が慢性化し半導体工場がフルに稼働できないことなどが品薄の背景らしい。
会社のシステム更新が延期に
わが社にもとばっちりが来ている。この6月に会社のコンピューターシステムは更新する予定であった。基幹システムもパソコン自体もすべて一新する。ソフト面はほぼ出来上がった。しかし半導体不足でハードが十分に調達できない状況だ。6月の新システム稼働は無理。数か月間の遅れは避けられないと業者から連絡が来た。
慢性モノ不足の時代
世の中にモノが溢れかえっているというイメージはひと昔前の幻想だ。現代は慢性的に何かが足りていない。コロナは想定外の災害だったが、グローバル社会では「あ、これが必要」と気づかれたモノは極めて短時間に世界的規模で逼迫する。中国の経済発展が著しかった頃は鉄鋼が不足し、わが社の倉庫建て替えに支障が出た。
青果物への波及に備えよ
悔しいことに、いつ何が足りなくなるのか今の私には予測できない。アンテナを広げて情報を集め、常に一歩先を読むスキルをもっと伸ばす必要がある。肝心かなめ、野菜や果物がなくなって社会が大混乱に陥る日が来るだろうか。食料自給率が4割を切る国だ。気候や国際情勢のちょっとした変動で十分に起こりえる。その時おたおたせず、しっかり対応できる会社になりたい。コロナによるシステム遅延から、そんなことを想起した次第。