自宅から1分の古民家風家屋
私の自宅から歩いてほんの1分(ダッシュすれば20秒)の超~(チョ~)マイナーな立地に面白い宿ができた。その名を「石引にて」。古民家風に改修された2棟の家屋だ。この4/15から4/25まで展示会と内覧会が催されており、4/29より泊まれる宿となる。
崖の上からの本多町の眺め
ここは崖の上だ。窓からは崖下の本多町(ほんだまち)の街並みが一望できる。すぐそばに住んでいながら、こんな見事な風景は初めて見た。灯台もと暗しである。
格別な味わいを堪能できる家屋
近くにコンビニや飲食店があるわけでもなく駐車場もない。よって観光のための宿泊場所としてはそぐわない。宿泊代金も安いわけでない。だが雰囲気が独特である。古き金沢の暮らしぶりを偲ばせるなんともレトロな佇まい。素泊まりではなく何かの目的で(あるいは何の目的もなく)金沢の下町の空気を吸って佇みたい人にとっては格別の味わいを得られる場所だ。
1年間の期間限定プロジェクト
この家屋のオーナーは台湾人の謝(しゃ)さんという方だそうだ(名前の漢字があっているかは知らない)。数年前にここを気に入り購入され、古民家風に改修されたそうだ。本来の目的や用途は知らない。コロナ禍で台湾からこちらに来れなくなり、謝さんの会社の社員である日本人のウカタさんの管理の元、この4月から1年の限定企画として展示会や宿泊施設として営業するのだそうだ。
施設概要
A棟とB棟があり、それぞれ4人まで宿泊できる。最大8名のグループでAB両方を宿泊することも可能だ。A棟とB棟の間には共同で使うキッチンがある。バスルームはそれぞれに備えられている。宿泊費は4名で30000円(1名あたり7500円になる)。1名からでも泊まれるが、割高にはなる。4/15から4/25までは石川県の工芸作家や会社の作品を展示・販売している。
感想
なんでこんなところにこんなものが?と改めて思ってしまう。裏道中の裏道と言って良い立地に面白い空間ができた。歩いて一分のところに住んでいる身ながら、一度泊まってみたい欲求にかられた。今後、どんな人が宿泊に利用するのだろうか。内覧会はインスタグラムを見たという人々が結構たくさん見に来ていた。意外と大流行し、ここらへんが訪問者の寝城となる名所になる日が来るのかもしれない。