恐怖の大王ついに来たる

まん延防止等重点措置及び緊急事態宣言発令

 政府は石川にまん延防止等重点措置を適用し、金沢市が適用地域となった。また、石川県は独自に緊急事態宣言を発令した。期間は5月16日から6月13日である。行政は飲食店の時短営業はもちろん、外出自粛要請、金沢では終日の酒類提供の自粛を要請する。いよいよコロナ感染が身近に迫ってきた感じだ。

嫌われる石川

 北陸三県では石川県の感染者数が富山・福井より格段に多く、この処置は致し方ない。今、石川県は残念ながら他県から忌み嫌われる存在だ。他県のスーパーのバイヤーさんが当市場に来る頻度が減っている。石川に行って商談するのを控えろと本部から指示があるようだ。当社社員が他県で開催される会議に出席するのも、主催者サイドからは、やんわりと辞退してほしいというムードが伝わってくるそうだ。

対岸の火事にあらず

 卸売市場の現場は「密集」「密接」と隣り合わせの環境だが、今まではのんきなもので、コロナは対岸の火事だった。もういつ目の前に感染者が現れ…いやとんでもない、自分自身がそうなることも決して低い確率でない状況になってきた。幸いにして社員に感染者は現時点で出ていない。が、関連会社のパートさんに熱が出て、その10日後の昨日、陽性反応が出た、という知らせがあった。これまた幸いにして、保健所からの指示通りに会社内を消毒し、全従業員の健康をチェックして、濃厚接触者なしとの裁定をもらったと報告を受けてほっとした。だが油断はもちろん禁物で、明日やあさってに全く別の問題が勃発するかもしれない。

恐怖の大王との闘い

 恐怖の大王がついに来た。より感染しやすく、より重症化しやすい変異株である。今までの意識では通用しない。もはや内輪から感染者が出るという前提で準備を進め、心構えしておくべきであり、今まで以上の自己防衛体制を取ることが必須だ。