記念講演
昨日金曜日に開催された「シジシー北陸アソシエイツ会」での記念講演を記録する。ブログのタイトルは私が勝手につけたもので、本当のタイトルと講演者は以下のとおりである。
タイトル「これからの日本人は何を買うのか」
講演者:信州大学特任教授 原田 曜平氏
世代論から考える販売ターゲット
・今の日本の人口構成比では、最大の勢力は「ポスト団塊ジュニア世代」である。主に1975年(昭和50年)生まれから1981年(昭和56年)生まれを指す。現時点で30歳~45歳の層にあたる。よって、モノを売りたいターゲットもここが一番となる。
情報拡散のキーマン「Z世代」
・だが、今はインターネットSNSが情報の主力であり、SNSはその7割を牛耳っているのが1990年後半から2012年頃に生まれた世代である。この世代を「Z世代」と言う。現時点で10歳~25歳の層だ。よって、Z世代を利用して情報を拡散することがマーケティング上極めて重要となる。
SNSの勢力図
・SNSにも流行り廃れがある。この選択を間違えると全く効果のない情報発信になる。SNSの王者は「ツイッター」である。全世帯にわたって利用者が多い。そして、Z世代のトレンドは「インスタグラム」であり、特に「インスタグラム
ストーリ」は若い女性に圧倒的に利用されている。そして最近急上昇しているのが「Tik
Tok]である。「フェイスブック」はZ世代はほとんど利用しない。だからフェイスブックに情報を投げても効果はないと知るべきだ。
Z世代のアンテナに触れる商品群
・Z世代が興味を示すのは次のような商品だ。
①ワンハンド商品=片手で持てるもの。インスタグラムに写真をアップするため。
②ネーミングのユニークなもの。商品の中身そのもので差別化は難しい。単に名前が奇抜なだけで、Z世代が飛びつく可能性がある。
③時限フード=賞味期限、消費期限の圧倒的に短い商品。1日以内に飲まなければだめなジュース、20分以内のプリンなどに行列ができる。
④高さの高い商品=インスタグラムストーリーの写真は縦長サイズであるため、商品自体が縦に長いものが好まれる。
⑤睡眠に良い商品=Z世代はリラックス商品が好き。昔はリポビタンのように元気になるものが好まれたが、今求められているのは癒しである。
⑥無性限商品=LGBTはタブーではなく、むしろおしゃれ。インフルエンサーになりやすい傾向がある。
⑦死考品=死もうまく使えばおしゃれなイメージになるとか。死はファッション!?塩田千春の芸術が注目されている。