金沢は日本のサン・セバスティアン⁉️

金沢は世界屈指の美食都市!?

 青果専門店、株式会社堀他(ほりた)の浅市佳男さんは食に詳しい。その浅市さんがこんなことを言っていた、と会社の石野くんが私に教えてくれた。つまり又聞きである。「金沢は日本の『サン・セバスチャン』になるかもしれない」。

スペインの美食の街

 サン・セバスチャンは、スペインのバスク地方にある世界屈指の美食の街だ。約60k㎡という小さな街だが、ミシュランで星を取るようなレストランが多数ある。浅市氏曰く、「金沢は、ほんの2~3kmのエリアの中に名店が密集している。そんな街のあり方がサン・セバスチャンによく似ている。料理人の腕は誰もが確かで、全国から、世界からも注目されており、世界の美食都市に仲間入りしたと言っても言い過ぎではない」。

自分の住む地の食がうまい

 世界的に見て金沢の食がどんなレベルか私にはわからない。が、確かに言えることは、当地に住んでいる誰もが“ここの食べ物はうまい”と思っており、地元の食に誇りを持っているということだ。どこでも何でもうまいわけではもちろんないにせよ、ちょっと考えてもいい店はいくらでも思い浮かぶし、まだ行ったことはないが評判のすこぶる良い店も多々ある。これは本当に幸せなことだ。

青果物を扱う喜び

 そして、世界屈指の美食都市・金沢の食文化を側面から支えるのが野菜である。この仕事についていることに喜び、有り難さを改めて感じる。良い野菜を全国・全世界から集めて地元で振る舞う料理に使ってもらい、地元で育ち収穫される野菜を振興・応援する。あたり前ではあるが、とてもとても大事なことだ。