初せりでご祝儀3万円
本日6月25日、石川県かほく市高松地区の特産品である「デラウエア」の初せりがあった。毎年、地物の果実が始まったという実感があるのが金沢のスイカと高松のデラウエアである。現場には前年の初荷を上回る量の箱数が揃った。そのうちの2箱(10房入)は、糖度が22度もあり(甘いものでも通常は18度ぐらい)、特秀品のグレードがついた。初競りのご祝儀相場とあって、特別にその2箱には1箱3万円の値がついた。
関係者が一丸となる産地
初競りにあたり、高松ぶどう生産組合の大田組合長(生産者代表)とJA石川かほくの西川組合長、そしてかほく市の油野和一郎市長がトップセールスでお見えになった。かほく市は一致団結感の強い組織だ。みなでがんばろう、というメッセージがどの野菜・果物の出荷においてもなんとなく感じられてくるから不思議だ。
生産ペースの平準化
その一つの現れとして、今期、産地では生産者組合員の栽培進度の平準化に努めているという。昨年、豊作と言われながら後半に失速し、品不足を招いた反省に立ったものだ。今季は7月一杯、順調潤沢に出荷を続けるべく、みなが一丸となっている。
生産増大、販売拡大を期す
また今期は1月の大雪や5月の曇天など一時的に悪天候に見舞われたが、その後は天候が回復し、最終的に品質の良いものに仕上がった。シーズンを通し70tの生産量を目指している。卸売市場流通側もその期待に応えるべく、全社を上げて販売に務めたい。