近江町「いちば館」を管理運営する会社
本日、近江町市場の「いちば館」を運営する「青草辻開発(株)」の定時株主総会が開催された。わたしは、父が「いちば館」地権者の一人であるため、この会社の取締役に就任している(ほとんど名ばかりで無報酬であるが)。この会社は地権者から土地を借りる形で商業施設「近江町いちば館」を建造し、八百屋・魚屋・料理店を中心とするテナントを入居させ、賃貸収入を得る不動産管理会社だ。空き物件が出ると収益が減るので、常に満杯維持を使命とする企業だ。近江町全体が活況を呈していれば、たとえ廃業・撤退するテナントが出てもすぐい新しい借り手が現れる。逆に、近江町全体が沈滞すれば、空きを埋める業者はなかなか見つからない。青草辻開発の経営はまさに近江町全体の趨勢と密接に関わっているのである。
厳しい環境下で踏ん張る業者さん達
コロナで、近江町市場は閑古鳥が鳴く日々が続いた。お客が来なければ駐車場の収益が激減する。そして、ついにテナントから撤退する業者が出る。コロナ不況だから新たな入居者も見つからない。そして、苦しい状況のテナントを救済するため、前期は一時的な家賃引き下げも行った。自ら進んで収益を減じた格好だ。これにより、前期の青草辻開発(株)の営業利益はマイナスとなった。今年度の計画にしても、うまくいって±ゼロ。利益はほとんど出ない見通しだ。今のご時世、この結果は仕方がない。むしろ、業者さんたちは長期間にわたってよく辛抱してくれている。なんとかこの感染症問題が終息し、近江町市場が一日も早く元に戻るのを願うばかりである。