灼熱のカボチャ収穫

収穫日は助っ人が必要な日

助っ人7人衆

 本日、子会社「ファーム菜四季」河北潟農場のカボチャの収穫に行ってきた。河北潟農場は、専属社員は二人しかいないため、収穫日のような人出がかかる日は、本社に対して助っ人要請が来る。この日は私を含め7名が馳せ参じた。

暑さ対策

 夏は暑さが最大の敵だ。一昨日の天気予報で今日は曇りだったが、迎えてみるとカンカン照りの快晴。予想最高気温は33度だが、体感温度は確実にそれ以上だった。事前に「絶対に無理はしないように。気分が悪くなったらすぐに涼しい場所で休み、水分補給をすること」を皆に徹底して言っておいた。念の為、朝コンビニで経口補水液を数本買っておいた。結果的にこれが功を奏した。

経口補水液が大活躍

 作業時間は朝8時から午後3時まで。10時頃、早くも一名が体調不良を訴えた。すぐ休憩小屋に行かせる。スポーツドリンクではなく、経口補水液を飲むように言った。1時間ほどして、元気になりましたと戻ってきた。経口補水液が劇的に効いたという。すすっと体内に吸収されていく感じがわかるようだったそうだ。

農業は厳しい

 夏、灼熱の農作業は過酷だ。私などは、助っ人として今日一日頑張るだけだという思いがある。だが、専属者はこれが毎日だ。本当に頭が下がる。もちろん、あまりに暑い時間帯は炎天下の作業を外すという工夫も必要である。しかし、この日を逃すと全ての計画・進行が狂うからどうしてもやってしまわねば…という場合も往々にしてあるのだ。この日、なんとか予定していたカボチャの収穫は無事に終了することができた。

48本のペットボトル

飲み干したペットボトル

 私は助っ人軍団の引率役ということもあって気が張っていた。しかしさすがに最後はガクッときた。強烈な紫外線は体力を根こそぎ奪う。この一日のために、上記の経口補水液とは別にスポーツドリンク600ml入ペットボトル1箱(24本入)、麦茶500ml1箱(24本入り)を買って、氷水にキンキンに冷やして持参した。それを7人のメンバーですべて(!)消費した。全部で48本。一人が約7本を飲み干したことになる。

作り手の気持ちがわかる

 疲労困憊で会社に戻った。今日収穫したカボチャは1週間ほど風乾して本社に向けて出荷される。販売担当者に「頑張って収穫してきたぞ、いい値段で売ってくれ」とお願いしたら、「もの(品質)によりますよ」と生意気な返事。いやいや、生意気ではなく、これは卸売会社の担当として当然の態度だ。それはわかっている。わかっているがやはり「そんなドライなこと言うなよ」と言いたくなる。これは私が流通業者でななく生産者のおつむにチェンジしているからだ。ほんのわずかでも「生産者の気持ちを共有した」と言えようか。それはそれで悪いことではないだろう。