山野市長の「金沢市中央卸売市場におけるコロナ対策」

緊急対応策の発信

 金沢市中央卸売市場のクラスター発生を受け、開設者の長たる山野之義金沢市長が緊急に対応策を発信された。昨日の夕方、市長のブログとFBにアップされたのが初。この時点で市場関係者は誰もこの内容を知らなかった。いかに市長が金沢市場に襲いかかる風評被害に危機感を持っていたかの裏返しと思う。山野市長はこの内容をFBでつながる市場関係者に真っ先に知らせ、拡散するよう要請された。私も要請を受けた一人である。

実務上の対応

 対応策の中には、少し市場運営の実態とずれた部分もあったので、本日、開設者事務局と相談の上、必要な箇所をマイナーチェンジさせていただいた上で取り組まさせてもらった。だが、概ね下記の通りの対策内容である。ここに記録する。

【金沢中央卸売市場における対応策について】

 金沢中央卸売市場内の複数の事業者にまたがって、7月31日から8月6日までの間に20名の感染者が発生しました。保健所職員等が立ち合いのもと、以下、その対応策を取っていきます。

○市場の対応
(1) 喫煙所の利用制限(定員1名に限定)、換気の徹底

(2) 休憩所の感染防止対策の実施
①手洗い場の改善(蛇口の交換:回転式→接触箇所の少ないシングルレバー式)
②休憩用ベンチの利用制限(3人 → 2人)
③会話時のマスクの徹底
(3) せり場における買受人用椅子席の利用制限(約1/2)

(4) プラスチック製マウスシールドの利用を禁止し、マスクの着用を義務化

(5) 場内事業者に対するさらなる注意喚起(マスク使用、手洗い、手指消毒の徹底)

※ 一部の事業者において、自主的に従業員のPCR検査等を実施

 【今後の対応策】
・仲卸売場の水道蛇口の交換(約40箇所、シングルレバー式)、消毒の徹底

・専門業者によるトイレ消毒の実施及び日常清掃の回数増

・非接触型体温計の設置(10台程度)

・各事業者による従業員の日々の健康管理の徹底(記録・報告の義務化)

・消毒液の配置(設置)場所の拡大(約50箇所)

※ 以上のほか、保健所の協力を仰ぎながら、さらなる対策を講じてまいります。

 〇皆さまへのお願い
現在までに、食品を介して新型コロナウイルス感染症に感染したとされる事例は報告されていません。製造、流通、販売等の各段階で、取扱者の体調管理やこまめな手洗い、アルコール等による手指の消毒など、一般的な衛生管理が実施されていれば心配する必要はありません。(以上、「農林水産省ホームページ」より抜粋)

 引き続き、金沢市と市場とで協力しながら、市民・県民の皆様に安心して金沢、石川の食を召し上がっていただけるよう取り組んでいきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。